研究課題/領域番号 |
20K10419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
神 光一郎 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (00454562)
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研究分担者 |
中塚 美智子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (70368158)
濱島 淑恵 大阪公立大学, 大学院現代システム・科学研究科, 准教授 (30321269)
芦田 麗子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (40319455)
梶 貢三子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 准教授 (80848383)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔崩壊 / 乳歯列期 / 家庭環境 |
研究成果の概要 |
本研究結果から、対象者の3.5%(77名)で3本以上の未処置歯のう蝕が認められ、0.4%(9名)では10本以上のう蝕が存在した。口腔崩壊の素地は、すでに幼児期から始まっている可能性が示唆された。また、う蝕の本数が増えるほど食べることができない物が増え、体調を崩したり集中力が無くなったりする者の割合が増えることが明らかとなった。う蝕が多い幼児の家庭環境では、ひとり親や共働きなどが背景としてあり、加えて子どもの口腔の健康に理解不足である保護者が6.8%存在するなど、乳歯う蝕には家庭環境が影響している可能性が示唆された。 幼児の口の健康を守るためには、歯科医療機関と家庭、こども園の連携が不可欠である。
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自由記述の分野 |
社会歯科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では、学校で要受診勧告を受けた児童・生徒の約60%の者は歯科医療機関を受診しておらず、その未受診者の中に「口腔が崩壊した状態」を有する子ども達が潜在的に認められる。しかしながら、全身の成長発育が著しい乳幼児期(乳歯列期)における「口腔崩壊」の実態把握や検証については、先行研究が無く、現在まで実施されていないと言っても過言ではない。 本研究により「口腔崩壊」の実態を把握し、その全身への影響について明らかにすることができれば、乳幼児期における子ども達の口腔と全身の健康を守るための貴重なエビデンスとなり、「口腔崩壊」を防ぐ効果的な対策・指針を策定するための基礎資料となり得ることが期待される。
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