研究実績の概要 |
2019年5月診療分のある県の国民健康保険および後期高齢者医療制度の医科および調剤レセプトより、処方薬剤数の分布を検討した。全体で42,022件のレセプトが存在し、一件当たり11.06の薬剤が処方されていた。処方薬剤数の最大値は57であった。処方薬剤数の最小値は2であり、該当レセプトは46件(0.109%)であった。処方薬剤数が9のレセプトが4,304件(10.24%)ともっとも多かった。続いて処方薬剤数が10のレセプトが4,277件(10.18%)であった。処方薬剤数が5以下のレセプトは2,972件(7.07%)と全体に占める割合は小さかった。処方薬剤数が11以上のレセプトは21,101件(50.21%)と過半数を占めていた。処方薬剤数が21以上のレセプトは1,264件(3.01%)であった。また、処方薬剤数が6~15のレセプトは33,443件(79.59%)であり、全体の8割弱が該当していた。 また、レセプトの名寄せを行った結果、41,191人に対して464,637の薬剤が処方されており、一人当たり処方薬剤数の平均値は11.3であった。処方薬剤数の最大値は107であった。処方薬剤数の最小値は2であり、該当者は43人(0.104%)であった。処方薬剤数が10の者が4,129人(10.02%)ともっとも多く、続いて処方薬剤数が9の者が4,125人(10.01%)であった。処方薬剤数が5以下の者は2,718人(6.60%)と全体に占める割合はレセプト件数と同様に小さかった。処方薬剤数が11以上の者は21,333人(51.79%)と過半数を占めていた。処方薬剤数が21以上の者は1,529人(3.71%)であった。また、処方薬剤数が6~15の者の合計は32,426人(78.72%)であり、全体の4分の3強の者が該当していた。
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