研究課題/領域番号 |
20K10427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡邊 裕美 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50325479)
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研究分担者 |
平尾 嘉利 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (10647613)
北村 香織 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80468975)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 尿バイオマーカー / プロテオミクス / アルツハイマー病 / 認知症 |
研究成果の概要 |
地域住民を対象とした約5年の期間をおいた2回の調査で、調査参加者の簡易認知機能検査(MMSE)を実施し、尿検体を集めた。約5年間にMMSE得点が大きく(4点以上)減少した7名(平均年齢71.3歳、男性4名)の尿と、性・年齢を合致させたMMSE得点が正常(28-30点)範囲で維持された7名(平均年齢71.9歳、男性4名)の尿中のタンパク質を質量分析により網羅的に比較した。その結果、これら合計14名の尿では、炎症に関連する3つのタンパク質の量によって、MMSE得点低下群と維持群のいずれも7例中6例(85%)を正しく判定できた。
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自由記述の分野 |
疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症はものわすれなどの症状が現れる10年以上前から脳の変化が始まっていると示唆されている。現在のところ、根治的な治療法はないが、生活習慣の改善などで発症を遅らせることができる可能性がある。そのため認知症のリスクが高い人を容易に特定できる非侵襲的で簡便な方法が必要とされている。本研究は簡単に採取できる尿を用いて近い将来の認知機能低下を予測できる可能性を示唆した。簡単に受検可能な認知症予測検査の開発は認知症の高リスク者への、より効果的な予防的アプローチを可能にする。
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