研究課題/領域番号 |
20K10438
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
宮内 博幸 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90784025)
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研究分担者 |
田中 昭代 九州大学, 医学研究院, 講師 (10136484)
岩澤 聡子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 衛生学公衆衛生学, 講師 (10570369)
平田 美由紀 九州大学, 医学研究院, 助教 (30156674)
中野 真規子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70384906)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | インジウム / 個人ばく露測定 / 作業環境測定 / ばく露濃度 / 定点測定 |
研究実績の概要 |
厚生労働省は、特にインジウム等の毒性の高い物質についてはその緊急性を考慮して、先行して個人サンプラーを活用した測定を実施すべきとの報告書を公表した。しかし、実際にはインジウムについて、作業環境基準に基づく定点の場の測定であるAB測定や個人サンプラ-を用いたCD測定、個人ばく露測定との有効性の比較についての研究は殆ど無い。本研究では通常行われているこれらの作業環境基準に基づくAB測定とCD測定、個人ばく露濃度測定を同時に行い、適切な測定方法と評価方法を比較し、より健康障害防止に有効な方法を検証することを目的とした。その方法として、これらの測定方法の違いのほか、サンプリング時間等の違いも検討し、結果として、CD測定や個人ばく露測定をAB測定と組み合わせて同時に行うことで、AB測定のみでは検出できない大きなばく露を検出することができた。また、CD測定や個人ばく露測定を行う際に、測定対象者の選定において、同等ばく露作業者のグル-プ(SEG)を正しく設定することにより、正しい評価が可能となることが判明した。以上の検討結果により、ばく露実態を正しく反映させる測定方法を用いることで、健康障害を未然に防ぐことにより役立つと考えられた。
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