研究課題/領域番号 |
20K10444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
廣井 聡 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (40455548)
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研究分担者 |
森川 佐依子 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主幹研究員 (40321939)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | インフルエンザウイルス / コロナウイルス / 変異株 |
研究成果の概要 |
当所に搬入された検体を用いてインフルエンザウイルスAH1亜型、AH3亜型、B型のPA遺伝子を解析したが、バロキサビル耐性変異株は検出されなかった。新型コロナウイルス感染症の影響で感染者数が激減し本研究では十分な数を解析できなかった。 また、新型コロナウイルスの変異株の検出を行い、分離したD614G変異株、アルファ株、デルタ株、オミクロン株に対するワクチン誘導抗体の中和能を解析した。その結果、2回接種ではD614G変異株およびアルファ株、3回接種ではオミクロン株BA.1およびBA.2に対する幾何平均抗体価が相対的に高く、複数回のワクチン接種によって抗体の親和性が高まることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウイルス感染症の流行によりインフルエンザの感染者数が大幅に減少し、本研究ではサンプル数が限定的であったが、バロキサビル耐性となる変異を持つインフルエンザウイルスは検出されなかった。今後はまたインフルエンザが流行すると考えられることから、薬剤耐性インフルエンザウイルスの継続的な監視は公衆衛生上重要である。新型コロナウイルスは変異株が次々に出現し、流行すると医学的にも社会的にも影響が大きいことから、今後も新たな変異株の出現を監視し続ける必要がある。また、新たな変異株に対する抗体保有状況を解析することは、感染拡大防止の観点から意義が大きいと考えられる。
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