研究成果の概要 |
本検討では、芳香族アミンとしてアニリン、トルイジン(o-, m-, p-)、アニシジン(o-, m-, p-)、ナフチルアミン、4,4'-メチレンビス(2-クロロアニリン(MBOCA)を、代謝物としてアミノフェノール(o-, m-, p-)をモデル化合物として用いた。尿中の芳香族アミンはアルカリ抽出後、抽出溶液内でトリフルオロアセチル化することが、尿中の代謝物は尿に直接酸無水物とアルカリ水溶液を加えることでアミノ基と水酸基を同時にアシル化した後に有機溶媒で抽出することが可能となった。本法により、抽出溶媒を濃縮・乾固することなく、簡便に芳香族アミンやその代謝物の分析が可能となった。
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