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2022 年度 実施状況報告書

インフルエンザワクチンの細胞性免疫への影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K10458
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

大谷 成人  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10561772)

研究分担者 奥野 寿臣  兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (10221152)
島 正之  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40226197)
中嶋 一彦  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (40340955)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードインフルエンザ / 抗体 / ワクチン
研究実績の概要

ワクチンの免疫学的評価は、欧州医薬品庁(European Medicines Agency:EMA)のガイダンスによりHemagglutination Inhibition (HAI)による評価基準が用いられている。そのため、Seropositive titerとしてHAI価はgold standatrdとして使用されている。また、日本ではワクチン接種前におけるワクチン株に対する年齢別の抗体価をHAIにより毎年評価されている。しかし、これらの結果は、同じ人から採血した者ではなく毎年採取した検体を用いているため、それぞれのワクチン抗原に対する抗体を比較する場合には、同一血清を用いて抗体を測定し評価する必要があると考えた。日本ではA(H1N1)、A(H3N2)、B(ビクトリア系)、B(山形系)の4価の不活化インフルエンザワクチンが用いられている。本研究では、同一血清を用い2018/2019seasonのA(H3N2)、B(ビクトリア系)を除く、2017/2018seasonから2021/2022seasonまでのワクチン株に対する抗体価をA(H1N1)、A(H3N2)、B(ビクトリア系)の3種で測定した。抗体価は2017/2018seasonを基準とした。結果は、A(H1N1)では2019/2020seasonとは抗体価の差を認めず一致性を認めたが、以後は抗体価の差を認め一致性もなかった。A(H3N2)でではいずれのシーズンとも抗体価の差を認め、一致性も認めなかった。B(Victoria lineage)では、2019/2020seasonの抗体価とは抗体価の差を認め一致性もなかったが、2020/2021seasonの結果とは抗体価の差を認めず一致性があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、一部の検査を実施することができなかった。

今後の研究の推進方策

最終年度であり、これまで得られた結果を評価する予定である。

次年度使用額が生じた理由

得られた検体の検査費用として支出予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Comparison of the Hemagglutination Inhibition Titers against Influenza Vaccine Strains in Japan from the 2017/2018 to 2021/2022 Seasons Using a Single Set of Serum Samples2022

    • 著者名/発表者名
      Otani N, Nakajima K, Ishikawa K, Ichiki K, Yoda Y, Ueda T, Takesue Y, Yamamoto T, Tanimura S, Shima M, Okuno T.
    • 雑誌名

      Viruses

      巻: 14 ページ: 1455

    • DOI

      10.3390/v14071455.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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