研究課題/領域番号 |
20K10467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
堀 愛 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00530718)
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研究分担者 |
佐野 幸恵 筑波大学, システム情報系, 准教授 (60580206)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 風疹 / 産業保健 / 予防接種 / 抗体検査 / 健康診断 / ソーシャルマーケティング / ソーシャルネットワークサービス / ヘルスコミュニケーション |
研究成果の概要 |
勤労世代の風疹予防接種普及に寄与する要因を明らかにした。(1)健康診断で無料の風疹抗体検査を受けた成人男性の割合は、市区町村からのクーポン券配付直後に最も多く、その後減少していた。(2)質問票調査の結果、自主的に風疹免疫の確認(予防接種歴の確認/抗体検査/予防接種)を行った男性は23%で、女性の半分であった。政府の風疹予防接種勧奨を知っている男性では、制度を利用していた。(3)ソーシャルネットワークサービスで、風疹という単語は風疹流行と一致して拡散されるほか、人気マンガによる啓発の拡散効果が高かった。行政や医療者、マスメディア、そして先天性風疹症候群当事者が連携して情報発信していた。
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自由記述の分野 |
衛生学・公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
風疹は、予防接種を受ける機会がなかった勤労世代の男性で流行しやすい。妊婦が風疹に感染すると赤ちゃんの死亡や障害の原因になる。国は、二度と風疹流行を起こさないため、勤労世代の男性に風疹の予防接種を勧めているが、普及が進まない。我々の調査では、対象世代の男性で、政府の方針を知っている人では抗体検査や予防接種を受けていた。しかし、風疹のクーポン券が届いたことに気づかない人が半数で、更なる啓発が必要だ。ソーシャルネットワーク分析では、マンガを用いた啓発の拡散効果が高かった。健康診断で風疹抗体検査を受ける仕組みがあるが、利用が増えたのはクーポン券配付直後だけであった。風疹排除にむけて制度の改善が必要だ。
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