研究課題/領域番号 |
20K10479
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
松本 知沙 東京医科大学, 医学部, 講師 (30433923)
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研究分担者 |
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (30343122)
仲井 孝之 東京医科大学, 医学部, 助教 (70349471)
冨山 博史 東京医科大学, 医学部, 教授 (90266289)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / 健康寿命 / フレイル / 口腔機能低下症 / ロコモティブシンドローム / 予防医学 |
研究実績の概要 |
フレイルは健康寿命を阻害する因子であり、その概念には老化によるロコモティブシンドローム(ロコモ)などが含まれ、その早期発見・予防が重要視されている。近年、口腔機能低下症はフレイルの予測因子として注目されている。一方、動脈硬化関連疾患もまた要介護の主原因であり、健康寿命延伸にはその予防も不可欠である。フレイルと動脈硬化関連疾患は深い関連があるとされ、故に口腔機能低下症、フレイルおよび動脈硬化の三者は密接な相互関係を有することが予測されるが、三者の関連性を検証した報告はない。本研究では動脈硬化(脈波速度)と口腔機能低下症、並びにロコモの関連を、人間ドック受診者を対象に検証する。 2021年度は健康寿命延伸の阻害因子である口腔機能低下症、ロコモティブシンドロームの人間ドック受診者における研究開始時の合併率を検証し、またこれらと動脈硬化の関連を横断的に検証した。動脈硬化の指標としては血圧脈波であるbaPWVを用いた。 研究開始時の対象者検証の結果、本研究の対象者は50代以上の脳心血管疾患の既往のない人間ドック受診者であったが、口腔機能低下症、ロコモティブシンドロームの合併を少なくなく認め、健康寿命延伸のために、早期からのこれらのフレイル予備軍に対する予防の重要性が示唆された。 このため、同人間ドックではロコモティブシンドローム、口腔機能低下症を認めた者に対する積極的な生活指導も実施した。 また横断研究においてロコモティブシンドロームと口腔機能低下症および動脈硬化の有意な関連が示唆され、各種の検証結果については国内外の学術学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当研究で実施するロコモティブシンドロームおよび口腔機能低下症の評価は、新型コロナウイルス感染症流行の直前から開始した新規の人間ドック内での診療の一環であったたが、感染拡大によりその円滑な運営が困難であったため、研究の進行は当初の予定よりも遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も継続してデータ管理、整理を行うとともに、ロコモティブシンドロームと口腔機能低下症、動脈硬化の関連を検証し、その結果について学術集会、および論文にて発表していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
複数の国内外の学術集会において研究結果報告を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、多くがオンライン開催となり旅費の支出が不要となった為。ただし、新型ウイルス感染症の流行開始から2年が経過し、現地開催の学術集会も増加してきており、今後は旅費の計上が必要と考えられる。
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