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2023 年度 研究成果報告書

大規模レセプトデータを使用したリウマチ性疾患の診療実態解明のための薬剤疫学研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K10480
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関明治薬科大学

研究代表者

酒井 良子  明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (30631981)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード疫学 / 薬剤疫学 / リウマチ性疾患
研究成果の概要

本研究は日本の大規模レセプトデータを使った薬剤疫学研究である。関節リウマチ(RA)においてRA治療の専門施設受診割合に地域差は認められたがアンカードラッグ(メトトレキサート、MTX)の処方は全国的に浸透していること、ヤヌスキナーゼ阻害薬の血管イベントの発症リスクはMTXと同等であった一方でTNF阻害薬と比較して有意に高いことが示された。全身性エリテマトーデス患者における合併症(重篤感染症、心血管疾患、骨壊死)の頻度とそのリスク因子、および入院リスク、血管炎症候群における医療費、治療内容が明らかになったことでこれらのリウマチ性疾患における診療実態に関するエビデンスが得られた。

自由記述の分野

薬剤疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大規模データベースを使うことで、しばしば問題となる選択バイアスの影響が少ないことが特徴である。関節リウマチに対する治療の地域格差の有無を検討したのは本研究が初めてであり、我が国の関節リウマチ診療ガイドラインに有用なエビデンスの一部となった。特にヤヌスキナーゼ阻害薬の安全性については世界的にも注目されており、日本における上質なエビデンスが待たれていたため今回大規模集団でそのリスクが明らかになったことは意義深い。さらに、全身性エリテマトーデスや血管炎などの他のリウマチ性疾患においても薬剤疫学的なエビデンスを得ることができたため、これらの疾患における安全な薬物治療に繋がることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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