研究課題/領域番号 |
20K10488
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
永田 昌子 産業医科大学, 医学部, 准教授 (70525469)
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研究分担者 |
永田 智久 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (40525466)
藤本 賢治 産業医科大学, 産業保健データサイエンスセンター, 助教 (30800734)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ADHD |
研究実績の概要 |
本研究は、ADHD傾向労働者が一般労働者と比べてメンタルヘルス疾患の発生率がどの程度高いか、さらに、心理社会的要因が良い職場にいるADHD傾向労働者のメンタルヘルス疾患の発生率及び休業が抑えられるのかを明らかにする。今後、ADHD傾向労働者にどのような支援が必要かを検討する知見を得ることができ、今後のADHD傾向労働者、職域のメンタルヘルス対策に資する研究である。 今年度は労働者コホートを維持管理に努めた。労働者向けのアンケート調査を継続的に実施すること、企業及び健康保険組合と定期的なコミュニケーションを行い、新型コロナウイルス感染拡大の時期においてもデータ収集に不備がないよう確認を行った。労働者向けのアンケート調査の内容は、当初研究計画にある職場の心理社会的要因や心理的健康やワークエンゲイジメント、労働生産性を評価する指標(WFun、QQメソッド)などの項目に加え、研究者らで協議し、昨今注目され始めているPOS(Perceived Organizational support)組織から受けている支援の項目を追加した。レセプトも昨年度のデータを入手し、適切に入手出来ているかの確認を行った。また、企業からは疾病休業のデータを入手し、適切に入手出来ているかの確認を行った。加えて退職者を特定し、ADHD傾向労働者と一般労働者で退職率を比較ができる準備を整えた。 最終年度の解析を前にADHD傾向のある社員とそれ以外で、健康診断結果において体重、肝機能、血糖値、血中脂質の所見率を比較した。さらに、問診票において、良好な睡眠、運動習慣、飲酒習慣、喫煙、生産性に影響がある症状の有無、精神的健康度、ワークエンゲイジメントを比較した。加えて、疾病休業日数を精神疾患と身体疾患に分け、積算して比較した。サブ解析として、ADHD傾向の有無に加えて、職種ごとに比較した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、ADHD傾向労働者と一般労働者のコホートであり、コホートを維持することが重要である。企業及び健康保険組合と密にコミュニケーションを図り、データ収集が問題なく行えている。計画通り、必要なデータを収集出来ている、また解析出来ている点で順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
継続的に企業及び健康保険組合と密に丁寧にコミュニケーションを行い、コホートの維持に努め、最終年度に向けて分析ならびに学会発表、論文執筆を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大によりオンラインによる打ち合わせが一般的となり、出張旅費が発生しなくなった。今後は、対面の打ち合わせを行い、出張旅費等を支出する予定である。
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