研究課題/領域番号 |
20K10491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
研究代表者 |
河津 里沙 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 主任研究員 (10747570)
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研究分担者 |
大角 晃弘 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 部長 (30501126)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 結核 / 潜在性結核感染症 / 外国出生者 / 疫学 / 患者教育 |
研究成果の概要 |
日本において要潜在性結核感染症(以下、LTBI)治療と診断された外国生まれの方のLTBI治療に対する認識や服薬支援におけるニーズを明らかにし、より「患者中心」で「効果的な」情報提供と服薬支援の在り方の検討に貢献するエビデンスの構築を目指し、以下を実施した。 ア)結核登録者情報システムにおけるコホートデータの分析、イ)保健所を対象としたアンケート調査、ウ)外国出生LTBI患者を対象としたアンケート調査及び半構造化面接、エ)外国出生者を対象とした結核及びLTBIに関する情報提供の現状調査。また上記イ)とウ)の結果をもとに、外国出生者を対象とした啓発資料を作成し、結核研究所のHPにアップロードした。
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自由記述の分野 |
疫学、社会医学、感染症対策
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内においてLTBIの動向や治療成績を分析した報告は幾つかあるが、特に外国出生患者に焦点をあて、自己中止の原因に対する研究はこれまでになされていないことから、 本研究は独創的である。また日本では法律に基づいてLTBIが届出の対象となっているため、 患者の追跡が容易となる。このことから、本研究は日本だからこそ実施可能であり、なおかつ意義の高い研究と言える。また本研究を行うことで、国内のLTBIスクリーニング導入の検討に向けて有用なエビデンスを構築することができる他、今後大きな課題となってくるであろう外国人医療の在り方に対しても知見を提供することが期待される。
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