研究課題/領域番号 |
20K10497
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西村 勉 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (10447980)
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研究分担者 |
大寺 祥佑 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (20751720)
田辺 健一郎 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, 研究員 (50813242) [辞退]
中谷 英仁 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 准教授 (80627670)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 環境要因 / 精神疾患 / 循環器疾患 |
研究実績の概要 |
本研究では、台湾の医療保険データベースを利用して、広範な気象要因、大気汚染物質、そして特定の宇宙環境指標が、一連の健康問題や疾患の発生にどのような影響を及ぼすかを探究した。研究デザインとしては、ケースクロスオーバー法を選択しており、これは時系列データを扱う上で特に有効な手法である。分析には、気象要因(具体的には気温、湿度、気圧)と大気汚染要因(二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)、オゾン(O3)、PM10粒子、PM2.5粒子、窒素酸化物(NOx)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、総炭化水素(THC)、非メタン炭化水素(NMHC)、メタン(CH4))を含んだ。さらに、宇宙環境要因として、月齢、地磁気活動の指標であるK指数、太陽風の速度(Bulk speed)、太陽プロトンフラックス、太陽放射強度の指標であるF10.7 index、地球の共振現象であるシューマン共振、および銀河宇宙線量等を調査した。
この研究の目的は、これらの環境要因が片頭痛、メニエール病、うつ病、てんかん発作、ニキビ、アトピー性皮膚炎、自律神経失調症、不定愁訴など、人々の健康に深刻な影響を及ぼす可能性のある一連の症状や疾患とどのように関連しているかを、探索的に確認することにあった。このような広範囲にわたる環境要因の分析を通じて、これらの健康問題の発生における潜在的なトリガーやリスクファクターを明らかにし、より効果的な予防策や対策の開発に役立てることを目指している。
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