研究課題/領域番号 |
20K10504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小屋松 淳 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (90714212)
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研究分担者 |
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
古江 増隆 九州大学, 医学研究院, 教授 (70134583)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ダイオキシン類 / カネミ油症 / 母子健康手帳 / 乳幼児健康診査 / ICTの活用 |
研究成果の概要 |
本研究はダイオキシン類の世代間の影響を母子健康手帳(母子手帳)を用いた母子保健の視点から評価する基盤研究です。周産期から学童期までの情報を母子手帳から抽出し、乳幼児健康診査(乳幼児健診)などの結果をもとに、発達発育状況をアセスメントすることと、ダイオキシン類の世代間の影響を研究協力者の身体的および心理的な負担や医療経済学的な側面も含めて持続可能な研究手法であるかの検討を行うことの二つを主な目標として実施しました。世代間の影響については最終的な結論を出すには十分な情報が得られたと言えない部分もありますが、実施に必要な負担などの検討からは持続可能な世代間の影響の研究法となり得ると考えられました。
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自由記述の分野 |
母子保健
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統計学的には93名と数(n)が十分とは言えないものの、周産期における一般的なリスク因子である在胎週数や出生体重での統計学的有意差は本研究では明らかにはならず、発達発育に何かしらの影響が疑われる場合に、一般的な周産期リスク因子以外も考える必要があると考えられました。もう一つの目標である世代間への影響を検討していくモデルケースの構築という点においては、今後に母子手帳の改変等の可能性はあるものの、出生時の在胎週数や出生体重、乳幼児健診の記載などの基本情報については記載率100%で、形式や年代に関わらず記載されており、少なくとも現時点での調査対象として活用できる結果と考えられました。
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