研究課題/領域番号 |
20K10507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
江口 依里 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60635118)
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研究分担者 |
中野 裕紀 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (10736721)
大平 哲也 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50448031)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大規模災害 / 認知症 / 生活習慣病 / 生活習慣 / リスク因子 / 動向 / ポジティブ / 介入 |
研究成果の概要 |
福島県の東日本大震災の避難者と非避難者における認知症のリスク因子について、震災前後の動向を明らかにした。震災後、特に避難者において、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満、循環器疾患等の疾患が増加しており、身体活動、睡眠、飲酒等の生活習慣が影響していた。それらの疾患や、良くない生活習慣の増加は震災後長期にわたって継続していた。それらの生活習慣病について、ポジティブな介入による効果が一定程度あることが明らかになった。生活習慣と認知症との関連や動向について、今後さらに継続して解析を進める予定である。
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自由記述の分野 |
疫学・公衆衛生
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症の発症要因として生活習慣や生活習慣病が報告されている。さらに、不安やうつなどの心理的な要因や社会的参加などが影響することも近年明らかになりつつある。これまでに、NDBデータを用いた大規模な認知症発症動向を検討した研究は見当たらず、大規模災害前後の認知症発症動向やそのリスク要因の動向について経年的に調査した研究はなく、今回が初めてとなる。加えてその予防策としての複合的介入の効果も検討し、社会的にも、新たな大規模災害の備えとしても重要性が高く意義がある。
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