研究課題/領域番号 |
20K10525
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
篠崎 博光 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (30334139)
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研究分担者 |
林 邦彦 群馬大学, その他部局等, 理事 (80282408)
対馬 義人 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20375546)
小川 将太 三重大学, 医学系研究科, 助教 (00866676)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 喫煙 / 新型たばこ / 加熱式たばこ / 妊婦 |
研究実績の概要 |
妊婦とその夫(パートナーを含む)に対して、妊娠を契機として喫煙行動について調査委し、600組、1200名に配布し、432組、864名より回答を得た。回答の欠損のあった59組、118名の回答を除外し、最終的には、373組、746名(妊婦373名、夫373名)を解析対象として解析を行った。 今回妊娠判明時に妊婦は26名(7.0%)が喫煙を行っていたが、妊娠中は全員が禁煙を行った。一方夫は今回妊娠判明時には、151名(40.5%)が喫煙していた。今回の妊娠判明時に喫煙していた151名の夫のうち、122名(80.8%)の夫は妊娠中も喫煙を継続してした。 妊娠中も喫煙を継続していた夫96名を対象とした喫煙の種類の検討では、妊娠前、妊娠中の紙巻きたばこの使用者は35名(36.8%)、26名(24.7%)であり、妊娠前、妊娠中の新型たばこの使用者は、43名(45.3%)、54名(56.8%)であった。さらに妊娠前、妊娠中に紙巻きたばこ・新型たばこ併用していた夫は、17名(17.9%)、15名(15.8%)であった。 モンゴル国立医科学大学・モンゴル第2病院ならびに第3病院と共同研究を実施し、妊婦の妊娠中の喫煙行動に関する関連因子について検討を行った。妊娠前に喫煙していた女性151名のうち、80名(53%)の女性は妊娠中も喫煙を継続していた。妊娠中の妊婦の喫煙行動の関連因子についての解析では、妊婦の能動喫煙による健康・妊娠予後に関する知識は、妊娠中の妊婦の喫煙行動と関連していた。しかし受動喫煙による健康・妊娠予後に関する知識は、妊娠中の妊婦の喫煙行動と関連は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データのクリーニングならびに解析に時間がかかりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
データ解析担当を増やし、データのクリーニングならびに解析が終了した。論文作成ならびに投稿を行って行く。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の影響で出張が困難となり、旅費の経費使用がなされなかったため。本年度繰り越された経費は、研究補助者として雇用し研究を推し進める。
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