研究課題/領域番号 |
20K10563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
佐藤 文子 北里大学, 医学部, 教授 (70328128)
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研究分担者 |
入江 渉 北里大学, 医学部, 講師 (80597352)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 入浴中の急死 / Calbindin-D28k / VFGF / HIF-1α / 溺死 / 免疫染色 / 法医解剖 |
研究成果の概要 |
入浴中の死亡事故は高齢者に頻発し、小脳のプルキンエ細胞に虚血性変化を認めるかを、免疫染色を用いて検討を行った。入浴中の急死例31例、多発外傷21例。溺水11例、循環器系疾患21例を、Calbindin-D28k、HIF-1α、VEGF抗体を用いて、免疫染色を行ったころ、プルキンエ細胞の、陽性率を表した。抗Calbindin-D28k抗体では、入浴中の突然死例は、各々80%以上と高い値を示し、溺水のみ30%代の低い値を示した。溺水では入浴中の急死例と比較してp>0.05と有意差を認めた。脳虚血が発生する前に、お風呂の湯の温熱効果で意識を消失、もしくは不整脈等で、溺水を吸引し死亡したと考えられた。
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自由記述の分野 |
法医病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
入浴中の急死は日本では、冬場に高齢者に多発している。企業は、脱衣場や、浴室に暖房を付けたりし、冬期に浴室や脱衣所を暖め、部屋と浴室の気温差をなくしたり、浴槽を浅くしたり、手すりをつけたりして、浴槽内での溺死を予防している。しかし、入浴中の急死は、高齢社会の日本では、高齢者の人数が増加しており、死亡者が減少しているかは疑問である。研究者が少ない分野であり、脳虚血がどの程度発生しているかを明らかにして、発生原因に考察できたことは価値があると思われる。
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