研究課題/領域番号 |
20K10577
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 理子 九州大学, 薬学研究院, 特任助教 (20648480)
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研究分担者 |
高木 良重 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 講師 (00865701)
岩木 三保 九州大学, 保健学部, 講師 (10611345)
川本 利恵子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (40144969)
武冨 貴久子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80543412)
梶岡 俊一 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 教授 (90274472)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 失禁関連皮膚炎 / 尿失禁 / 地域包括ケア / 無作為割付対照試験(RCT) / EBN / 在宅看護 / クリティカルパス |
研究実績の概要 |
超高齢化社会で地域包括ケアシステムの構築が推進されているが、在宅・介護施設における尿失禁とそれにともなう失禁関連皮膚炎は増加している。本研究の目的は、在宅・介護施設療養者の尿失禁と失禁関連皮膚炎の看護における科学的根拠に基づいた看護の実施とその評価を行い、訪問看護師・介護者の尿失禁看護クリティカルパスを作成し地域包括ケアシステムの推進に寄与することである。看護理工学の手法を用いた超音波エコー検査やブラッダースキャンを活用したアドバンスドな看護技術による残尿測定を導入する介入群とコントロール群を並行群間比較試験にてIAD発生率と改善率を指標に検討する。
昨年度に引き続き、COVID-19パンデミックに伴い介入施設(介護施設、入院施設、在宅ケアの被験者ご自宅)へのアクセスを自粛せざるを得ず、データ収集には至っていない。研究実施の内諾を得ていた高齢者入居施設と訪問看護ステーションより研究協力辞退の申し入れがあったため、研究協力施設を再選定中であるがまだ決定はしていない。本研究の対象である高齢者(尿失禁がありオムツ使用中の要介護3以上の高齢者) は施設へ入居しているケースが多く、高齢者のCOVID-19感染からの保護のため家族さえも面会を制限している施設がほとんどである。そこで、臨床のスタッフ用にブラッダースキャンの使用方法を説明する動画を作成し、研究者との会議はWEBで実施できるようにした。また、専門者会議を実施し、過去の文献からも失禁関連皮膚炎の発生率と改善率の観察期間を8週間から4週間へ改訂する事で、より現場に負担がかからないようなプロトコルへ変更した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染拡大による被験者(在宅・介護施設で要介護3以上)が所属する施設への立ち入り自粛処置のため。高齢者のCOVID-19感染保護の観点から研究方針を変更し、動画を活用した研究実施に向けて準備しているが、研究協力施設の辞退もあり、データ収集ができる施設が選定できていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施(研究の説明、測定機器の使用方法、評価方法) の動画を作成し、研究者がフィジカルに施設へ出向いて説明やデータ収集をせずに研究実施できるように準備が整ったため、この条件で研究実施を受け入れてくれる協力施設の選定を実施する。研究協力施設が決定したら速やかに倫理審査申請を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19パンデミックに伴う介入施設への立ち入り自粛でデータ収集にまで至っていないため
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