研究課題/領域番号 |
20K10587
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高桑 優子 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (40738241)
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研究分担者 |
小元 まき子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (20310310)
濱口 真知子 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (10596331)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | キャリアトランジション / 中期キャリア看護師 / 介入プログラム / トランジション状況尺度 |
研究実績の概要 |
本研究では2020年度までの研究課題をさらに発展させ、Meleisのトランジション理論の理論枠組みを用いて解明し、開発した中期キャリア看護師のトランジション状況自己評価尺度(TCSAS)の活用可能性を高めるために、中期キャリア看護師のトランジション状況介入プログラムを作成することを目的とする。 2023年度は遅れていた50歳代看護師に対するインタビュー調査の倫理申請と10名へのインタビュー調査を行い、トランジションの進捗指標の中でも「キャリア目標の明確さ」「自己肯定感」「看護スキルの習得状況」「仕事の継続意思」といった自ら選択的にトランジションを促進した経験の半構造的面接を実施した。現在得られたデータを分析中である。新たに介入調査のため共同研究者を増やし、介入研究の準備をしている。 また、国内外のトランジション及び介入プログラム研究の精読と情報収集を行うように研究を進めた。 第27回日本看護管理学会学術集会においてプラチナ世代におけるキャリア支援の必要性について言及があり、中期キャリア以外の年代におけるトランジションの知見が得られた。また、第43回日本看護科学学会学術集会では看護師がキャリアを継続するために「看護基礎教育と現任教育で共通のスケールを使用した看護師のキャリア支援の取り組み」の交流集会で新人看護師が継続的にキャリアトランジションする方策とシステムについての示唆を得て今後の研究の基盤となる情報収集ができた。 本研究の基盤となる「Meleisの移行理論を枠組みにした中期キャリア看護師のトランジション状況自己評価尺度の信頼性・妥当性の検討」論文の投稿準備が完了し2024年度には論文発表となる予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は1年間期間を延長し計画的に実施した。2020年度からのコロナ感染症による業務量の増加と研究対象者の感染防止の観点から、当初の予定から2年以上遅れてしまった。2023年度はインタビュー調査を実施できたため、介入研究の準備は進行できている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は中期キャリア看護師のトランジション状況介入プログラムの実施に取り組む。現在分析中のトランジションの進捗指標が明確になれば介入の方法も明らかになる。5~7月:介入プロブラムの検討。8月:倫理審査実施。9月:分析できた介入プログラム案を実施。11月実施内容の評価。令和7年1月~3月結果をまとめ発表準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の遅延のため実施できていない調査費用が未使用となっているためである。分析ソフトの購入や介入プログラム評価として行う質問紙調査の実施が遅延して未使用となっている。2024年度は分析を進め、介入プログラムを実施し、結果を明らかにできるよう計画をする
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