研究課題/領域番号 |
20K10594
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研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
記村 聡子 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (70454725)
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研究分担者 |
中村 陽子 龍谷大学, 文学部, 教授 (00341040)
宮下 佳代子 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (10469546)
蓮 行 京都大学, 経営管理研究部, 特定准教授 (10591555)
西山 ゆかり 聖泉大学, 看護学部, 教授 (50320940)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看護教員研修 / 地域包括ケアシステム / 看護師養成 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、本研究の目的は、看護系大学教員のcommunity-based care、integrated careに関する知識・経験値を高め、地域包括ケアシステムで活躍する 看護師養成のシステムを構築することである。 本研究では、看護系大学教員および地域で活躍する専門職等(薬剤師・介護士・看護師等)、コミュニティデザイン実践家、演劇ワークショップ実践・研究者、 大学教員など)がプロジェクトチームを組み、看護系大学教員(助教)を対象とした「コミュニティ研修プログラム」をデザイン(開発・実施・評価)する。研 修プログラムをデザインするためのアクションリサーチとして、次の4点に取り組む。1地域包括ケアシステムにおける看護師のコンピテンシーを、多様な学問 分野の視点から明らかにする、2地域包括ケアシステムを学ぶための研修プログラムの開発および実施・評価、3 研修プログラムの普及: ICTを活用し研修プログラムを広域に提供、4プロジェクトメンバーおよび、研修生の変化をCommunity of Practiceの視点から可視化。 地域活動における新型コロナウイルスの影響は大きく、現場に出向き、リサーチ・インタビューをすることが難しい状況が蔓いた。視察に応えていただいた専門職等への聞き取りでは、ウイルスへの罹患を防ぐために、これまで行ってきた地域のつながり作り活動がストップしてしまう現状であり、苦慮されていた。一方で、地域のつながりの重要性や、「対面」以外のつながりのあり方、情報の届かない高齢者等への介入をどのようにするかなどの、課題も聞かれた。この1年間は、研究者の大学が在する地域での関係性つくりを続けてきたので、次年度からは「新型コロナウイルスの影響・対策・それを乗り越えてきた地域の力」を中心にリサーチを行い、データベースを作ることとへ、方向性の転換を決定する予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響で、地域のリサーチ活動が困難を極める。地域で活動する専門職等は、利用者たちを感染から守るために奔走している状況であった。少ない対象への聞き取りであったが、研究者として地域の実情の移り変わりを見聞することができ、今後、若手看護教員に伝える情報は何か、知りたい情報は何かを検討する1年であった。 また、研究代表者自身の公務の多忙さにより、研究へのエフォートを確保することが困難な状況であった。1年を通して看護学実習科目を担当し、学内実習への変更や、講義・演習科目のオンライン対応等も含め、新型コロナウイルス対策に追われる1年であった。 次年度からは研究代表者として研究を推進していけるよう努力します。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、地域活動を行う専門職、地域ボランティア等のインタビューを行い、できるだけ多様な側面からのデータベース・事例集を作成し、多くの若手看護教員が事例・データベースにアクセスできる環境を作る。 研究期間の延長を依頼し、オンデマンド学習ができるコンテンツの作成に取り組む予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、研究を遂行することができなかったため、その予算を次年度に充てる。
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