研究課題/領域番号 |
20K10599
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 三穂 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (00431312)
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研究分担者 |
岡田 一範 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30772389)
矢野 理香 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (50250519)
浅賀 忠義 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (60241387)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 高齢者 / 足浴 |
研究実績の概要 |
令和3年度については、足浴プログラム作成に向けた基礎的な研究、および足浴プログラムの介入研究の準備に取り組んだ。 まず、フットケア看護技術としての足浴の効果に関する基礎的資料として、足浴方法の違いが生体および対象者の主観的評価にどのような影響を与えるかについて検証した。これらは、健康な成人を対象とした介入研究である。具体的には、通常の温湯による足浴と泡を用いた足浴を比較しているクロスオーバー試験を実施した。皮膚表面温度、皮膚水分量、主観的な温かさの感覚を評価した。これらの介入の結果、経過時間による違いはあったものの、両者の介入で同程度の効果が得られた。両郡間に皮膚水分量の変化量の有意差はなかったが、主観的な評価に違いがあることが示唆された。 足浴プログラムの介入研究の準備としては、これまでの期間において取り組んだ文献検討、および上記の結果も参考資料としながら、プロトコール作成に取り組んだ。足浴の時間、温度、深さ、そして測定の場所、タイミングなどを具体的に検討した。糖尿病を持つ高齢者への介入前の基礎的な研究として、健康な高齢者を対象とした介入研究を計画し、倫理審査委員会の承認を得ている段階である。しかし、パイロットスタディを終えた矢先、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により調査の実施を中断することとなった。令和4年度には、作成済みのパンフレットを用いて、対象者のリクルートを開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、対象者のリクルートができずに調査が中断されているため。
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今後の研究の推進方策 |
足浴プログラムの介入研究を、基礎疾患を持たない高齢者へを対象として実施する。その後糖尿病を持つ高齢者への検証を行う。足浴の効果に関する基礎研究も継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
介入研究の人件費・消耗品、および対象者への謝金として使用予定である。
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