研究課題/領域番号 |
20K10602
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
ウィリアムソン 彰子 神戸大学, 医学部附属病院, 看護師 (40382262)
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研究分担者 |
松浦 正子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (30379440)
野村 悦子 神戸大学, 医学部附属病院, 看護師 (40869989)
西田 郁子 神戸大学, 医学部附属病院, 看護師 (80870394)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 社会人基礎力 |
研究実績の概要 |
2020年新採用者を対象として、社会人基礎力を0か月、6か月、12か月で自己評価を行った。評価指標は、糸嶺ら(2015)が開発した36項目の尺度を用いた。新採用者95名中、研究目的を説明し同意が得られた85名の回答を分析対象とした。 分析は、SPSSを用いて、0か月、6か月、12か月の各社会人基礎力の自己評価の点数と12か月時点での能力評価との相関をスピアマンの順位相関係数にて算出した。 結果、新採用者の能力評価と相関が認められた社会人基礎力は、0か月時点では「創造力2:従来の常識や発想を転換し、新しいものや解決策を作り出している(0.195)」と「主体性2:困難なことでお自分の強みを活かして取り組んでいる(0.176)」と弱い相関が認められた。6か月時点では、「創造力3:目的達成を意識し、新しいものを生み出すためのヒントを探している(0.270)」「主体性2:同上(0.263)」「課題発見力2:現状を正しく認識するための情報取集や分析をしている(0.229)」でやや強い相関が認められた。12か月時点では、「実行力1:目標達成に向かって粘り強く取り組みを続けている(0.385)」「主体性3:自分の役割や課題に対して自発的・自立的に行動している(0.313)」「状況把握力2:自分に出来る事・ほかのメンバーができることを判断して行動している(0.300)」と強い相関が認められた。 以上の結果より、新人看護師が採用1年後の能力評価での達成度に関係している社会人基礎力として「創造力」「主体性」「行動力」「課題発見力」「状況把握力」が中でも重要であることが示唆された。本調査は単年度のデータであるため、引き続き2021年度の新採用者でも調査を継続することとし、さらなる一般化を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、計画書の1年目の調査内容を予定通りで実施することができ、対象者からの協力も十分に受けることができ、1年目の分析を終えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書の2年目の実施予定通りで進める。 2021年度は新採用者に重要であると認められた社会人基礎力を向上させることを目的とした教育を実施する。その成果については今年度末の自己評価の結果にて確認する。 平行して、次年度の新人指導にあたることが予定されている指導者養成コースの中で、新人の成長に重要だと認められた能力向上を支援できるように指導者コースの内容を再検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予期せぬ出来事としてCOVID19感染症の影響により、共同研究者との意見交換が全てWEB会議で実施することとなった。計画の時点ではWEB会議を使用するということは想定出来なかったことであるが、旅費の支出削減となった。 次年度は、前年度の結果をふまえての教育計画を立案することになる。教育については集合研修が出来なくなっているので、ITを活用した教育環境のために予算執行を計画する。
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