研究課題/領域番号 |
20K10607
|
研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
岡根 利津 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (90823930)
|
研究分担者 |
長谷川 智之 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40588183)
齋藤 真 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (70178482)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 視線計測 / 人工呼吸器 / 看護師 / 熟練 / 観察 |
研究実績の概要 |
今年度は、本来の計画では本実験の実施およびデータ分析を行う計画であったが、昨年度の進捗状況の遅れにより研究計画を修正した。そのため、今年度は昨年度の計画である実験準備として実施できなかった、①倫理審査会の承認、②実験課題の作成、③予備実験、④研究参加者の募集を進める予定であった。COVID-19の感染状況や感染予防の政策の実施状況を考慮しながら、倫理審査会の承認を受け実験課題の作成に至ったが、実験課題の作成時期が年度末となったことに伴い予備実験の実施には至らなかった。また、研究参加者の募集については平行して進め、対象者の把握と機縁によるリクルートを開始した。 そして、本研究ではMix methodsを用いて観察を明らかにするため、昨年度から質的手法として使用する計量テキスト分析の活用について検討を行ってきた。量的データである視線解析では有意差が認められなかった観察場面において、インタビューのテキスト分析を行った結果、同じ観察対象を見ていても、場面の違いによって観察目的など質的な差異が生じていることが示唆された。今後は、習熟度の異なる対象でもテキスト分析をさらに進めていくとともに、看護師の習熟度による観察の特徴につながる量的データと質的データの活用についてさらに検討を重ねていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度に続き今年度も、COVID-19感染予防対策に伴う移動制限が継続される期間が長く、感染拡大状況および移動制限解除の時期を見計らいながら研究を進める必要があった。昨年度の遅れに加えて今年度も遅れが生じたため、当初の予定よりかなり遅れが生じている状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度、実験課題の作成および研究参加者の募集を開始できたため、今後はCOVID-19感染拡大状況を見極めながら予備実験を行い、実験プロトコルを確定した後本実験へと進めていく。研究参加者がCOVID-19感染者の医療的対応を担う看護職であるため、感染拡大に伴う医療状況に大きな影響を受けるが、参加者の負担を最大限考慮しながら研究も遂行できるよう進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
今年度予備実験および本実験を実施できなかったため、謝金および交通費の支出が減少した。次年度実験を行う予定であるため、研究参加者への謝金および交通費として使用する予定である。
|