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2020 年度 実施状況報告書

看護補助者の多様性に対応する人材マネジメントシステムのモデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10608
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

林 千冬  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)

研究分担者 グレッグ 美鈴  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
益 加代子  大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (80511922)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード外国人留学生 / 介護福祉士 / 看護補助者 / 介護労働者 / 人材確保 / 多文化共生
研究実績の概要

2月1日から5日まで、北海道東川町にてヒアリングと施設見学を行った。目的は、東川町が実施している、外国人介護福祉士留学生の受け入れをめぐる概要把握であった。
まず、東川町が支援している、旭川福祉専門学校の日本語科ならびに介護福祉士科の施設見学、校長と学科長へのヒヤリング、介護福祉科の留学生2名(台湾人、ベトナム人)へのヒヤリングを行った。
同専門学校では、2015(H27)年から外国人介護福祉士留学生を受け入れている。目的は、専門学校としての定員確保と道内の介護福祉士供給の2点である。すでに卒業生12人が介護福祉士免許を取得し、10名が道内で就職している。学校としては、今後も就職先の開拓、就職後の支援も含めて定着に努めていきたいとのことであった。一方、ヒヤリングした留学生は、母国には介護という概念が未確立であること、今後の母国の高齢化を見越し、日本で介護福祉を学び、職務経験を積んで、いずれは母国に貢献したいと語った。いずれも母国で熟考した末に留学を決め、卒後の目標も明確であることがうかがえた。
留学生受け入れの責任者である学校の事務局長からは、道内の留学生受け入れ希望施設で作る協議会についての情報を得た。さらに、町が運営する留学生宿舎、町営日本語学校、外国人受け入れと町への定着促進を図る観光関係部局の責任者等にも面会。最後に町長に、留学生受け入れのきっかけ、目的、成果と今後の展望について説明を受けた。
今回はあくまで概要把握であったが、今後は、旭川専門学校と受け入れ側の施設を中心に、学校卒業後、介護職員として道内に就職した卒業生の追跡調査を行う予定である。そのための予備調査として今回は、東川町内の老人施設「羽衣園」園長へのヒヤリングも実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の拡大により、病院関係者との調査打ち合わせや病院ヒヤリング調査が遅れている。
質問紙調査について、昨年度の厚生労働科学研究に、類似の調査結果があったことが10月に公表されたため、これを十分レビューし、調査内容を大幅に見直す必要が生じた。

今後の研究の推進方策

送れていた医療施設ヒヤリングと質問紙調査を次年度に行う。ヒヤリングはオンラインを用いて実施する。加えて、今年度概要調査を行った、東川町出身の外国人介護福祉士のその後の活動について、現地調査を行う。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍によるアクセスの制約ゆえ、今年度実施予定であった病院ヒヤリングとそれにもとづく質問紙調査が実施できなかった。加えて質問紙調査については、昨年度、類似の厚生労働科学研究の成果が公表されたため、これを踏まえさらに発展させるような内容の検討が必要となった。よって次年度に病院ヒヤリングと質問紙調査を実施する費用が生じた。

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公開日: 2021-12-27  

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