研究課題/領域番号 |
20K10608
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
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研究分担者 |
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
益 加代子 大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (80511922)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 看護補助者 / 介護福祉士 / 技能実習生 |
研究実績の概要 |
某地方都市の中小民間病院を訪問し、日本人ならびに外国人看護補助者のインタビューを行った。日本人看護補助者は最長勤続30年強で定着はよく、病院への愛着、仕事へのやりがい感など肯定的な感情が語られたが、賃金については最高でも月額総支給額が18万円を切り、昇給は一律年3000円で50歳まであるが、中高年の多い補助者は就職後早くに昇給がストップしてしまうなどの問題が多々確認された。地元でスーパーが開店し、時給1000円で求人されると、病院への求職者がいなくなるような、賃金の絶対額の低さが問題である。 対象病院は、技能実習生の介護枠創設直後から、専門業者を介してインドネシアからの技能実習生を毎年数名雇用してきている。彼女らは、3年(更新で最長5年)の契約で、看護補助(介護)業務に従事する。病院としては、実習指導者の配置や実習計画の作成が義務付けられ、それらを監理団体に報告する義務があるなど「書類が大変(看護部長)」だという。努力して育てても最長5年で帰国するが、それでも貴重な労働力となっている。 看護補助者の業務には法規定がなく、実際には、身体介護を含む患者に直接触れる「介護」と、物品運搬などの外回りの「間接業務」とに二分される。急性期と慢性期では両者の比率は異なるし、最近は業務によって職員を分けている病院もある。病院での看護補助は病棟の種類によっては介護の実務経験と認められず、介護福祉士資格取得につながらない場合もある。福祉施設の介護職員との賃金格差もある。病院看護補助者の確保においては、福祉施設の介護職員(の中でもさらに有資格者と無資格者)、さらに病院看護職員の中でも病棟種別による、業務内容と経験の違い等に対応した、処遇やキャリアコースを整備する必要があると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響により、病院調査が遅れ、結果、予定していた質問紙調査が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年に計画していた「病院対象の質問紙調査」の質問紙作成。尺度見直し。実査。 2022年計画は2023年に延期。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響により、予定していた質問紙調査が実施できなかった。今年度に実施。
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