研究課題/領域番号 |
20K10611
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
桐山 勝枝 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (70412989)
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研究分担者 |
岡 美智代 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
吉江 由美子 横浜創英大学, 看護学部, 助教 (60734142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ヒーリングタッチ / 相互作用 / ケアリング / 質的研究 |
研究実績の概要 |
本研究は、ヒーリングタッチにおける「受け手」と「施術者」の相互作用について明らかにすることを目的としている。 令和2年度はCOVID-19の影響でデータ収集予定であった研修会が中止となり、個人サロンでも自粛の為にヒーリングタッチの施術が行われる機会がなくなった。そのため、研究スケジュールや介入方法を再検討する必要があり、現在検討中である。 令和2年度は、相互作用についての概念を明らかにするため、外国の論文で主に看護師と患者の相互作用と概念分析について研究されている文献を検索し19件抽出された。これらの文献を精読し、相互作用について明確な意図をもったアンケートを作成予定である。 また、ヒーリングタッチの国内での研究動向と課題を把握するため、文献研究を行い論文投稿した(タイトル「ヒーリングタッチにおける国内の研究動向と課題に関する文献研究」)。文献研究の結果、国内におけるヒーリングタッチの研究は2013年から始まり、2020年までに7編の論文が発表されていた。うち、無作為化比較試験は2編、準無作為化比較試験は1編、実験研究2編、事例検討1編、実態調査が1編であった。対象は、健康な成人が6編、患者を対象とした論文は1編であった。原稿種類は、原著論文が1編、研究報告が3編、記載なしが3編であった。今後の課題としては、対象人数の少なさと介入期間や回数の少なさがあげられていた。 これらの結果を踏まえて、研究計画書の見直しを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度はCOVID-19の影響で、ヒーリングタッチの研修会の多くが開催されなかった。また個人でヒーリングタッチをする者も自粛状況であるため、データ収集の場所を確保することができなかった。そのため、研究計画を見直す必要が生じた。 COVID-19のための自粛期間に文献検討を進めた。相互作用についての概念を明らかにすること、ヒーリングタッチの国内研究の現状と課題を明らかにするためである。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、大勢で開催される研修会などの場よりも、個人でヒーリングタッチを施術するセラピストの開拓を行う。 令和3年度は、アンケート用紙の精錬と、セラピスト個人でヒーリングタッチを行う場合のスケジューリングや方法を計画し、研究倫理審査を受ける予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で、学術集会の参加や、研究打ち合わせなどがオンライン化されたため、交通費の必要がなかった。また、ヒーリングタッチを行われる研修会なども中止となり、参加費や旅費などを使用しなかった。次年度に繰越し使用予定である。
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