研究課題/領域番号 |
20K10615
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
縄 秀志 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90254482)
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研究分担者 |
本城 由美 (佐居由美) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10297070)
樋勝 彩子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (30759147) [辞退]
鈴木 彩加 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50803756) [辞退]
加藤木 真史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (70521433)
亀田 典宏 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40881454)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 便秘改善プログラム / パートナーシップ / People-Centerd-Care / ヘルスプロモーション / QOL / 腸内環境 / 便秘症状 CAS-MT / 健康増進行動 |
研究実績の概要 |
【目的】便秘改善に向け看護師と当事者がパートナーシップを組み、当事者が看護の知識や技術を生活改善に活かすPeople-Centered-Careとヘルスプロモーションを基盤としたプログラム開発を試みた。プログラムは、4回のweb面談で構成され、1回目:ミニ講座による動機づけ→2回目:2週間の排便・生活記録を用いた便秘の原因の特定、目標の設定、セルフケアの計画→3回目:2週間のセルフケアの実施と排便・生活記録を用いたケアの評価、ケアの修正→4回目:体験の振り返りである。各面談は、30-60分である。【方法】プログラム評価は、尺度を用いた質問紙調査や腸内環境検査などの定量的評価と、面談記録やインタビューによる定性的評価で行い、前・中・後を比較した。日本語版便秘評価尺度MT版(CAS-MT)で5点以上の市民を対象とした。量的評価の便秘症状の改善は、 CAS-MT、日本語版便秘特異的QOL尺度(JPAC-QOL)、腸内環境の改善は、尿中インドキシル硫酸値を用いた。質的評価は、内容分析を用いて、プログラムの構成要素を抽出し、<市民とナースがともに取り組む便秘改善プログラムを修正した。【結果】対象者は、21名(女性16名、男性5名)で、CAS-MTはプログラム開始前・中・後で有意な改善が認められた。JPAC-QOLおよび尿中インドキシル硫酸値も開始前・後で有意な改善が認められた。プログラムの重要な構成要素としては、ナースが当事者の個別性のある生活に合ったわかり易く負担感のないセルフケアの提案、ポジティブ・フィードバック、相談者が自分の排便・生活行動を可視化し、自分で振り返る、やってみようと思う、セルフケアの成果を実感する、成果をバネに積極的に取り組む、セルフケアへの自信と喜び、ナースに対する安心と信頼が抽出された。本プログラムは健康増進行動を促進することが認められた。
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