研究課題/領域番号 |
20K10631
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
細名 水生 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90454181)
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研究分担者 |
上杉 裕子 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (40423230)
坂井 恵子 鹿児島純心女子大学, 看護栄養学部, 教授 (80461664)
関戸 啓子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90226647)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 交代制勤務 / 看護師 / 食事 / 睡眠 / 生体リズム / 職務継続 |
研究実績の概要 |
本研究は、交代制勤務の看護師の食事や睡眠のとり方と心身の健康状態の実態を明らかにし、心身の健康を維持し勤務継続が可能な食事睡眠モデルを構築することを目的としている。まず、交代制勤務の看護師を対象とし、食事や睡眠のとり方と心身の健康状態の実態とその関連要因について大規模調査を実施することを計画した。研究者らのこれまでの研究成果では、文献検討により交代制勤務の看護師の食習慣では、欠食がある者は1日3回食事を摂る者より、BMI(Body Mass Index)や体脂肪率が高い、夜勤当日に欠食が多い、勤務中の食事や休憩時間が十分にとれないことを示している。また、交代制勤務の看護師の睡眠については、以前の文献検討から疲労を有する者は夜勤前の睡眠時間が少ない可能性がみられ、夜勤後1日の休日では心拍数の上昇があり疲労が十分に回復できない、長日勤は通常の日勤より疲労が高い、夜勤中の仮眠では眠気や疲労は十分な解消には至らないことを示した。 さらに、交代制勤務の看護師の生活習慣と健康障害との関連についての文献検討では、生活習慣では食事や睡眠のとり方、勤務においては夜勤回数や休息方法を調整することが心身の健康の改善に繋がる可能性があることが示唆された。一方、食事に関しては、食後の眠気は職務に影響することが危惧される。健康な大学生に食後短時間仮眠とり午後の眠気の減少や作業効率を促進を目指し検証した。短時間仮眠後に覚醒を促す短時間の音楽を聴取するとその後作業効率が向上する可能性が示された。 今後は交代制勤務の看護師に対して大規模調査を行う。これまでの文献検討をもとに、調査項目の検討を行い、WEB調査を実施する。データ収集後は夜勤を伴う看護師の食事や睡眠のとり方の実態、心身の健康状態への関連要因について解析をし、交代制勤務の看護師に適した食事睡眠モデルを検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属機関が変わり、またCOVID-19の影響の持続、さらに所属分野の退職教員に伴う欠員により教育エフォートが非常に高い状態が続き、予定していた研究計画の進捗が滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
文献検討で得た結果に基づき大規模調査の準備を進めてWEB調査を実施する。調査実施後は分析して調査結果から本モデルの検討を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の予定の大規模調査の準備が滞ったことが理由である。今後、大規模調査についてWEB調査の準備、実施を進めるために関わる調査や解析費用として使用する。
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