研究課題/領域番号 |
20K10634
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
村上 眞須美 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (40457742)
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研究分担者 |
大崎 瑞恵 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (70525948)
清水 健史 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (80438077)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 仕事と生活の調和 / 看護職 / マネジメント / コンピテンシー |
研究実績の概要 |
本研究は、看護職の仕事と生活の調和を実現し、成果につなげるために必要なトップマネジャーののマネジメントのあり方を明らかにし、そのコンピテンシーを測定するための尺度を開発することである。看護職の仕事と生活の調和実現による成果とは、情動的コミットメント、組織市民行動、看護師の自律度である。研究の第一段階として、これらが、実現するために必要なマネジメントのあり方を明らかにするための調査を計画していた。 この調査の前提として、通常の勤務状況であることが求められる。2020年から始まった新型コロナ感染症の対応で、病院で勤務する看護職は疲弊し、仕事と生活の調和実現やケアの成果についての調査に適した環境ではなかった。また、臨床では、調査に対応する余裕はない労働環境であった。 以上のように、研究初年度の2020年度は、調査を実施できない状況であったので、文献検討、調査対象施設の検討を行った。研究会を開催し、看護職の労働やコンピテンシーについて文献検討した。また、調査対象施設7施設を抽出した。2021年度は、量的調査の実施にむけて、研究者が運営するホームページ内で調査実施のシステムを完成させた。また、研究倫理審査に申請中である。現在も、新型コロナ感染状況は継続しているが、ワクチンの普及により重症患者が減少し、臨床の現場も落ち着きつつある。しかし、感染力の強い変異株の出現により、医療従事者においても濃厚接触者が増加し、勤務者の確保が困難になっている施設もある。2022年度は調査が実施できるよう、タイミングを計り施設との交渉を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
看護職の仕事と生活の調和実現状況と成果について調査する予定であったが、新型コロナ感染症が収束しない状況であった。平時の業務・マネジメントの状態での測定が必要であるたため、調査を実施できなかったため、遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
研究の計画は、大変遅れている状況である。しかし、調査に必要な準備はできているので、感染拡大状況を見極め調査を実行する。量的調査が終了すれば、第2段階のインタビュー調和はリモート等でも実施可能である。 海外調査も計画していたが、感染症だけでなく、社会情勢も不安定になっているので、安全を確保した上で実施できるか慎重に検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症拡大のため、調査を実施できる環境が整わなかったため、使用金額に変更が生じた。調査の遅れを取り戻すために、次年度は調査を実施する。
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