研究課題/領域番号 |
20K10644
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
坂田 信裕 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50362132)
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研究分担者 |
坂本 洋子 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (30568944)
神崎 秀嗣 秀明大学, 看護学部, 教授 (60807345)
山下 真幸 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80255009)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | テクノロジーリテラシー / Society 5.0 / ロボット / 人工知能(AI) / IoT / VR |
研究実績の概要 |
本研究「医療のSociety5.0化に向けた新たなテクノロジーリテラシー教育モデルの開発」では、主に看護学生を対象とし、今後の医療のSociety5.0への移行においても、対応できる新たなテクノロジーリテラシー教育モデルの開発、検討を行うことを目的としている。具体的な取り組み内容として、初年度から以下を計画し、順次研究を進めてきている。 (1)医療・看護現場の大きな変革に対応できる人材育成を目的とし、AI、ビッグデータ、IoT、ロボットに触れて理解を促す教材、教育手法・環境、カリキュラムを作成する。 (2)作成する教材は、医療・看護現場の今後を想定し、「種々のテクノロジーやビッグデータ活用に直接触れ・試し、活用を考える機会となる教材」とする。 (3)この教材を用い、看護学生向けのテクノロジー展開やデータサイエンス活用を考えられる学修手法・環境を構築し、新たなテクノロジーリテラシーを育む教育モデルとする。 2021年度は、2020年度において実施した授業内容とその結果を元に、改めて授業内容とその教材を作成し、授業を実施した。その中で、2020年度に引き続き、学生のAIやロボット等へ認識や理解状況を把握でき、カリキュラムとしての妥当性について一定の評価が可能と考えている。また、2番目の種々のテクノロジーと直接触れる部分は、新型コロナウイルスの広がりによる影響もあり、限定的になったが、一部のロボット等を紹介することはできた。また、データサイエンスに関する授業内容についても、評価を行っている。これらを学術大会で発表し、学内外の研究者と議論を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
テクノロジーに直接触れてもらうことによる新たな気付きなど、学びへの効果が高いと考えるが、新型コロナウイルスの広がりによる影響のため、実際にロボット、IoT機器、VR装置等を幅広く触れてもらうことが難しい状況であった。また、ロボット等を導入してもすぐに使えない状況でもあったため、導入時期を予定よりも後ろにずらした。これらのことから、進捗状況としては、やや遅れていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度には、新型コロナウイルスの状況もあり、環境として用意が難しかったロボット等の導入を2021年度には行い、教材としての利用手法について検討した。そのため、今後の実際の授業の中では、それらを用いての検証を行うことを計画している。 また、2021年度までの結果を研究分担者らと検討・検証し、さらに検証を行っていく計画としている。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は、前年度に引き続き、新型コロナウイルスの状況を踏まえ、実施環境の構築の一部を保留にしたことや、計画していた学会参加等の見直しもあり、次年度使用額が生じた。2022年度は、改めて実施計画の進めるべく、環境構築を含めた取り組みを実施する。
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