研究課題/領域番号 |
20K10645
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
本谷 久美子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (70458537)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看護学教師 / 病態 / 教授活動 / コンピテンシー / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護学教師(以下、教師)のコンピテンシーモデルに基づく「看護学実習における病態教授活動自己評価尺度」を開発することを目的とした。令和2年度に研究課題1の質研究の結果をもとに、尺度原案を作成し、研究課題2として看護系大学の教師812名を対象に調査を実施した。分析した結果、本尺度は6因子22項目から構成され、内的整合性、構成概念妥当性、基準関連妥当性、信頼性が確認された。 令和3年度は、さらに本尺度の再現性・安定性を検証するために、再テスト法を実施した。看護系大学の教師205名に調査票を配布し、89名より回答が得られ(回収率43.4%)、うち有効回答の80名(有効回答率90.0%)を分析対象とした。再テスト法による合計得点間の級内相関は尺度全体でr=.916、各因子でr=.803~.920であり、本尺度の再現性が確認された。なお、本尺度は教師のコンピテンシーを分類・モデル化するまでに至らず、コンピテンシーに基づいた尺度開発に留まった。また、「看護学実習における病態教授活動自己評価尺度」を「看護学実習における病態教授活動評価尺度」と修正した。 現在は尺度開発を完了し、本研究の成果公表の準備を進めており、論文執筆中である。今後は学術集会にて発表(採択決定、8月に発表)、学会誌への投稿は文献レビューは和雑誌に、尺度開発は英雑誌への投稿を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究協力が得られ、研究実施計画に沿って、順調に研究が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は最終年度となるため、学術集会への発表と学会誌への投稿・掲載を目指す。また、本研究の継続課題を明確にし、次なる研究計画を練り上げ、令和5年度の科研費に応募申請する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響により、学術集会の開催がオンライン開催となったため、学術集会参加の宿泊費を含む旅費が不要となった。令和4年度においてもオンライン開催もあるが、発表を予定している学術集会においては現地開催の予定であるため旅費等が必要となる。また、投稿論文のネイティブチェックが必要となるため、それに予算が必要と考えている。
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