研究課題/領域番号 |
20K10649
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
西田 直子 京都先端科学大学, 健康医療学部, 客員研究員 (80153881)
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研究分担者 |
北原 照代 滋賀医科大学, 医学部, 特任准教授 (20293821)
辻村 裕次 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40311724)
江頭 典江 京都先端科学大学, 健康医療学部, 嘱託講師 (70547463)
村田 優子 京都先端科学大学, 健康医療学部, 助教 (90813345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 避難所 / 生活環境 / 河川水害 / 情報提供 / バリアフリー |
研究実績の概要 |
京都府の桂川周辺にある京都市西京区の指定避難所及び福祉避難所(以下、それぞれ、指定、福祉と表記)を対象に事前調査を2021年7月30日~8月31日に実施した。その結果、回収数は指定16か所(回収率44%)、福祉10か所(回収率38.5%)であった。回答者の職位は、指定で校長6人、教頭5人、事務長2人、所長1人、その他2人、福祉で事務長1人、所長6人、その他3人であった。所属施設は、指定で小学校7人、中学校4人、高等学校3人、その他2人、福祉で福祉施設10人であった。 災害時避難所としての理解に関して、「防災についてはとても理解できている」「防災訓練をとても実施している」は、それぞれ福祉で多かった。一方、「要配慮者の必要な支援についてあまり理解できていない」「要配慮者に適したバリアフリー環境をあまり理解していない」は、それぞれ指定で多かった。「避難所のトイレの確保・管理ガイドラインをあまり・まったく知らない」は指定で多く、「新型コロナウイルスに関する避難所の準備があまり・まったくできていない」「地域の避難所としてあまり適切でない」は福祉で多かった。設備に関しては、「避難施設(部屋)あり」「入口のスロープあり」が指定で多かった。福祉は比較的新しく,建築時にスロープがないように平坦に建築されている所が多かったものと考えられる.要配慮者にとって避難所の適切性は、指定より福祉の方が整っていたが,災害時管理マニュアルの策定は指定より福祉の方が整っておらず、トイレの確保・管理ガイドラインの策定は指定・福祉ともに半数以上が整っていなかった。 また、新型コロナ感染症蔓延のため、指定避難所を対象とした実態調査は10月末まで延期した。その後,緊急事態宣言が解除され、2021年11月~2022年3月31日に19か所を訪問して実態調査を行った。その指定避難所のホームページの作成を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナ感染症蔓延のため、指定避難所を対象とした実態調査は10月末まで延期したが,その後,緊急事態宣言が解除され、2021年11月~2022年3月31日に、19か所を訪問して実態調査を行った。承諾を得た残り3か所の実態調査を5月に行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
指定避難所の残り3か所の実態調査を5月に行い、ホームページを6月に完成させて、ホームページに関する検証調査を8月に行う予定である。その後、検証調査を整理しホームページの追記修正を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症蔓延のため、2021年度に指定避難所の実態調査の実施期間を延期したため、同調査に関する謝金,交通費などとして使用する。また、実態調査で情報収集したデータの整理、ホームページ作成,及び学会発表のために使用する。 さらに、指定避難所のホームページに関する検証調査における謝金,交通費,及びデータ整理のために使用する。
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