研究課題/領域番号 |
20K10651
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
久木元 由紀子 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (70725142)
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研究分担者 |
前田 薫 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00454687)
増山 祥子 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 准教授 (10454688)
藤本 陽子 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (10649536) [辞退]
安井 渚 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (20823694)
加納 寛也 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60645472)
中村 めぐみ 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (70804508)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 終末期ケア / 多職種連携 / 死生観 / 緩和ケア |
研究実績の概要 |
厚生労働省は「終末期」をがんの末期だけでなく、慢性疾患の急性増悪、脳血管疾患の後遺症なども対象としており、対象者の多様性,高齢化による多死社会に対する終末期ケアの質の向上が求められている。しかし、核家族化や病院死が多い社会情勢の変化に伴い、若者は死に触れる機会が少ないことから、医療系学生は自らの死生観を醸成することなく終末期ケアに携わることが予測される。先行研究によると、看護学生は死にゆく患者の意向に沿ったケアを行いたいと考える反面、死に向かう患者に対する動揺や戸惑いがあり、看護師となっても「終末期ケアを行う中での看護師の限界」、「医療者間で共有されない終末期医療ケア」などの困難を感じている。また、終末期教育の実施率が低いことが、作業療法(33.3%)・理学療法(19.1%)らの学生について報告されているなど、十分な教育内容とは言えないことが明らかにされている(池知ら,2004)。 本研究は、終末期(以下,EOL)ケアの多職種連携教育(以下、IPE)プログラム開発を計画しその効果を検証することを目的としている。 4年間のスケジュールは、2020年度はプログラムの開発や研究実施の準備期間、2021年度はパイロットスタディ実施、2022年度はプログラムを実施し検証、2023年度は研究発表としている。 2020年度は、2021年度にパイロットプログラムを実施するため、研究メンバーの招集、プログラム内容の検討、研究デザイン・研究方法の確立、倫理審査申請など進めてきた。また、学術大会において研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度にパイロットプログラムを実施するため、2020年度は研究メンバーの招集、プログラム内容の検討、研究デザイン・研究方法の確立、倫理審査申請など予定しており、コロナ禍ではあったが、順調にそれらを進めることができた。それに加え、2021年3月には、本学IPW論で予定している多職種事例検討のため、ファシリテーション技術を一定に保つため、研究メンバーはファシリテーション研修を受講した。 2021年度は、引き続きパイロットスタディを実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度のパイロットスタディは、4月に質問紙調査を実施後、本学のIPW論を受け、EOLに関する事例検討をプログラムの一部として実施する。その後、7月に再度質問紙調査を行い、比較検討する予定である。そして、このパイロットスタディを振り返り、2022年度の研究方法の修正を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度はパイロットスタディとして質問紙調査を実施するため、対象者である学生への謝金として使用予定である。
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