研究課題/領域番号 |
20K10683
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
社本 生衣 岐阜大学, 医学部, 准教授 (40593512)
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研究分担者 |
石原 由華 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (30369607)
水野 暢子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (80338201)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 頭部浴 |
研究実績の概要 |
身体の一部を温め温熱効果を得る方法として,頭部を湯に浸水させる頭部浴及び頭部浴洗髪を新たな看護ケアとして確立することを目的に研究を進めている。今回,考案する頭部を湯に浸水させた洗髪を実施したとの報告はなく,頭部を浸水させることによる心身のメリット,デメリットについても検証されていないため、まず、頭部を浸水させる安全な道具を確保する必要がある。現在、開発した湯循環式洗髪システムに付属する洗髪槽は、洗髪を中心に考え設計している。そのため、頭部を安全に浸水するための深さや位置について検討し、そのための洗髪システムの改良に取り組んだ。 頭部の安定性、浸水時の不快がより少ない位置、また湯の冷め加減等の検証を行った。結果、現在作成している洗髪槽の形状を大きく変えることはなかったが、創部を固定させる部分を少し改良したことで安定性が増し、被験者からは、頭部の揺らぎや不安定感が減ったとの意見をいただいている。また、耳への浸水の危険性については、少しでも耳介を超え耳の入り口まで浸水すると不快度が増す頃がわかった。当初は耳栓をすれば耳の中までの浸水は防ぐことができると考えた。しかし、難しいことがわかり浸水する高さ(深さ)が低くなることもわかった。そのため、浸水している部分とそうでない部分での温度差での不快についての検討が必要となった。今後課題して解決策を検討しているところある。 今回、新型コロナウイルス感染対策のため、被験者を集めることもできなかった。そのため、研究メンバーでのみの検証となってしまった。令和3年度は、健康成人および患者を対象に検証し、浸水方法を確立する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画では、令和2年度は、①頭部浴及び頭部を湯に浸水した洗髪時の心身への影響及び汚染除去効果の検証と②頭部浴及び頭部を湯に浸水した洗髪時の頭髪および頭皮への機能に及ぼす影響と対策の検証を予定していた。しかし、浸水するための洗髪槽の改良が必要となったためその改良を行っていた。そのあとに今年度計画に取り組む予定であったが、新型コロナウイルス感染対策のため、被験者を集めることもできなかった。そのため、研究メンバーでのみの検証となってしまった。 令和3年度は、送れている上記①と②の検証を進め行く予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、①頭部浴及び頭部を湯に浸水した洗髪時の心身への影響及び汚染除去効果の検証と②頭部浴及び頭部を湯に浸水した洗髪時の頭髪および頭皮への機能に及ぼす影響と対策の検証を行うが、コロナ禍での被験者の獲得具合と実験実施の制限によってさらい遅れ琴乃ないよう計画に修正等を行っていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で被験者を集めることができず、また実験場所を使用することができず実験ができなかったため。今年度は予定の研究まで進めるため予算請求した。
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