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2022 年度 実施状況報告書

リンパ浮腫の早期発見のための基礎研究ー体表面の微量生体ガスに着目してー

研究課題

研究課題/領域番号 20K10684
研究機関名古屋大学

研究代表者

中西 啓介  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (10464091)

研究分担者 竹野 ゆかり  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (20509088)
大島 千佳  福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (30405063)
間脇 彩奈  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (10533341)
藤本 悦子  一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (00107947)
安藤 詳子  一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (60212669)
本田 育美  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30273204)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードリンパ浮腫 / ラット / 動物実験 / ガスクロマトグラフィー
研究実績の概要

実験系を構築し、ラット5匹の浮腫モデルを作成した。全例においてラット後肢のリンパ節郭清手術前の微量生体ガスを採取し、コントロールデータを得た。慢性化した浮腫の目安である手術後7日以降にガスが取得できた例は3例で、その小集団のデータを用いてガスクロマトグラフィー法で分析、解析し、浮腫に特異的な物質の検索した。その結果、リンパ浮腫発症の推定において将来性のある3物質が候補にあがった。(物質名については、今後の研究進捗に支障があるため、ここでは公開しない)。当該物質を暫定的なターゲット物質として、2023年度は所属施設の倫理委員会承認を得て、健常人を対象としたパイロット研究を実施する予定である。
本実験を通して、麻酔下による定期的なガス取得がラットおよび実験全体の進行に与える影響が大きいことが確認された。本年度は科研の最終年度であり、次期研究計画にむけては先行研究を参考に、低侵襲的(非麻酔科)にガス取得が可能な方略を加味した(現在のように後肢からのガス取得にこだわらない)研究計画を策定していく。
研究の進捗については、第1回ヘルスサイエンス研究会(2022年4月、於:名古屋大学大幸キャンパス)、第15回がんのリンパ浮腫研究会(2023年1月、於:名古屋大学医学部付属病院)にて報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験系を構築し、ラット5匹の浮腫モデルを作成した。全例においてラット後肢のリンパ節郭清手術前の微量生体ガスを採取し、コントロールデータを得た。慢性化した浮腫の目安である手術後7日以降にガスが取得できた例は3例で、その小集団のデータを用いてガスクロマトグラフィー法で分析、解析し、浮腫に特異的な物質の検索した。その結果、リンパ浮腫発症の推定において将来性のある3物質が候補にあがった。また、当該物質を暫定的なターゲット物質として、2023年度は所属施設の倫理委員会承認を得て、健常人を対象としたパイロット研究を実施する予定であり、研究はおおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

2022年度の実験により、リンパ浮腫発症の推定において将来性のある物質が3つ候補にあがった。2023年度は所属施設の倫理委員会承認を得て、当該物質を暫定的なターゲット物質として、健常人を対象としたパイロット研究を実施する予定である。
一方で、麻酔下による定期的なガス取得がラットおよび実験全体の進行に与える影響が大きいことが確認された。2023年度は本申請課題への助成の最終年度であり、動物実験の継続課題としては、次期科研費を申請するために先行研究や本実験から得た経験をふまえて、低侵襲的(非麻酔科)にガス取得が可能な方略を、ガス取得部位の変更も視野に入れ研究計画を策定していく。

次年度使用額が生じた理由

モデルラットの生存期間の関係で、当初予定よりもガスクロマトクラフィー(外注)の測定回数が減ったため。次年度はヒトに対するパイロット研究も予定しており、ほぼ使用額の多くを当該検査費用に充当する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] NU Lymph. Care Lab.  名古屋大学を中心としたリンパ浮腫ケア研究チームの活動報告 第2報2023

    • 著者名/発表者名
      丹羽史織、久野史椰、間脇彩奈、中西啓介
    • 学会等名
      第2回ヘルスサイエンス研究会
  • [学会発表] 名古屋大学リンパ浮腫ケア研究チームの活動と今後の展望2023

    • 著者名/発表者名
      中西啓介、丹羽史織、久野史椰、間脇彩奈、竹野ゆかり、本田育美、菊森豊根、大島千佳、藤本悦子
    • 学会等名
      第15回がんのリンパ浮腫研究会
  • [学会発表] NU Lymph. Care Lab. ‐この指とまれ‐ 名古屋大学を中心とした多施設・多領域合同研究チームへの誘い​2022

    • 著者名/発表者名
      丹羽史織、久野史椰、間脇彩奈、中西啓介
    • 学会等名
      第1回ヘルスサイエンス研究会

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公開日: 2023-12-25  

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