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2023 年度 実績報告書

臨床看護師の倫理的行動を明確にする看護倫理ルーブリックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10692
研究機関大阪成蹊大学

研究代表者

吾妻 知美  大阪成蹊大学, 看護学部, 教授 (90295387)

研究分担者 峯村 優一  群馬パース大学, 保健科学部, 講師 (80868935)
服部 美景  京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導助教 (60870988)
辻尾 有利子  京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導講師 (10870967)
吉岡 とも子  京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導講師 (30870969)
安田 美緒  京都府立医科大学, 保健看護学研究科, 臨地指導助教 (60870970)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードルーブリック / 看護倫理 / 臨床看護師 / パフォーマンス評価 / 継続研修
研究実績の概要

本研究の目的は、知識テストやチェックリストでは評価が困難な関心・意欲、思考・判断、技能・表現といったパフォーマンス評価に適した「看護倫理ルーブリック」を開発し、その信頼性をと妥当性を検証し、臨床現場での活用を目指すことである。すでにわれわれは、「看護倫理ルーブリック」(試案)作成し、その信頼性と妥当性を検証し、対象者を増やして一般化できるところまで精度を高めることであった。
ルーブリックはⅠ知識・理解、Ⅱ関心・意欲・態度、Ⅲ技能・表現・思考・判断、Ⅳ内省の4つのドメインからなる10項目とした。評価尺度は5段階(50点満点)で、A病院の看護師241名を対象とし、154名の有効回答を得た。評価者内信頼性の級内相関係数(以下、ICC)は0.9、評価者間信頼性(自己評価と他者評価2名)のICCは0.84で、クロンバックα信頼性係数は、全項目では0.96であった。因子分析の結果、「看護倫理の知識」「道徳性」「倫理的感受性・行動」「内省」の4因子が抽出された。また、基準関連妥当性として、看護師経験年数(キャリアラダー)別の自己評価の平均点は、1年目15.23点、2年目20.24点、3年目26.21点、ジェネラリスト(4年目以上)32.50点、副看護師長39.18点であり、看護師経験年数と総得点は相関していた。看護倫理ルーブリックの信頼性と妥当性が確認され、臨床の看護師が倫理的行動を遂行するための学習目標や到達レベルの明確化と教育方法の確立への活用が可能であると考えられた。
この「看護倫理ルーブリック」を用いて、副看護師長に対する5年間の推移、看護倫理研修の効果などに活用できることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Developing a behaviour rubric for the practical model of ethical behaviour for clinical nursing2023

    • 著者名/発表者名
      Tsujio Yuriko、Yasuda Mio、Hattori Mikage、Yoshioka Tomoko、Nakamura Naomi、Nakata Mitsuko、Teramukai Satoshi、Minemura Yuichi、Azuma Tomomi
    • 雑誌名

      Nursing Open

      巻: 10 ページ: 7382~7393

    • DOI

      10.1002/nop2.1992

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 看護倫理ルーブリックを用いた副看護師長の倫理的行動の5年間の推移2023

    • 著者名/発表者名
      服部美景、安田美緒、辻尾有里子、吉岡とも子、吾妻知美
    • 学会等名
      第10回日本CNS看護学会
  • [学会発表] 多施設の看護師を対象とした「看護倫理ルーブリック」による看護倫理研修の評価2023

    • 著者名/発表者名
      安田美緒、服部美景、辻尾有里子、吉岡とも子、吾妻知美
    • 学会等名
      第10回日本CNS看護学会

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公開日: 2024-12-25  

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