研究課題/領域番号 |
20K10697
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
秋山 智弥 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (40310487)
|
研究分担者 |
井川 順子 京都大学, 医学研究科, 看護部長 (10817901)
秋山 直美 岐阜保健大学, 看護学部, 講師 (20636534)
武村 雪絵 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70361467)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ジェネラリスト看護師 / クリニカルラダー / CBT / 地域包括ケアシステム |
研究実績の概要 |
新型コロナウィルス感染症蔓延に伴って一時中断していた開発済みCBTに追加する在宅・慢性期領域を中心とした新問題の作成方針の検討を開始した。また、引き続き国内外の関連文献をレビューした。今年度の具体的な研究実績に関して、次に示す。 1) 看護師のクリニカルラダー判定の根拠となる臨床判断能力の評価にあたり、緊急入院時の情報収集場面における看護師の状況認識の構造化を試み、論文化した。また、看護師から他職種へのタスクシフト/シェアにおける臨床判断の課題を明らかにするために、日本医療機能評価機構が収集、公開しているデータをもとに分析を行い、論文化した。 2) 6領域で個別に評価する現行のCBTを改良するため、2020年度に開発した「総合点によって総合判定するためのロジック」を見直した。本ロジックの開発ならびに改良のプロセスについては、2022年度中の学会発表と論文作成を予定している。 3) 日本看護協会版クリニカルラダーを用いた高齢者介護施設、訪問看護ステーション、病院における評価のための実践例を基に、2020年度に作成した追加すべき新問題のカテゴリーリストをベースに、コロナ禍で明るみになった介護施設・在宅領域における感染管理やパンデミック時における倫理的意思決定等に関わるカテゴリーを新たに追加した。また、新問題の作成方針案を策定した。本リストならびに作成方針案に基づき、2022年度中に協力者を募り、カテゴリー毎の作問を完了する予定である。 以上、2021年度の主な研究実績の概要を報告する。2022年度では、継続的に研究を進めると共に、併行して結果を公表できるよう、尽力する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の蔓延に伴い、医療機関へのアプローチが難しくなっていること、また、研究者自身の勤務状況も変更せざるを得なくなったことに加え、研究者自身が療養を要したため、計画が大幅に遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
研究計画書では、2021年度中にインターネット調査を完了する予定としていたが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により医療機関の協力が困難となったことから、計画を2年延長し、インターネット調査を2023年度中に完了するよう計画を変更した。在宅・慢性期領域の追加問題の作成依頼については、医療のひっ迫状況を鑑みながら協力者を募り、計画の推進を可能な限り実行していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究計画書では、2021年度中にインターネット調査を完了する予定としていたが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により医療機関の協力が困難となったことから、計画を2年延長し2023年度中にインターネット調査を完了する予定である。そのため、2022年度中に医療機関等の協力を得てCBTに搭載する新問題の作成を終え、CBTシステムの改修ならびにインターネット調査システムを構築する計画である。CBTシステムの改修費用として1,000,000円、インターネット調査システムの構築ならびに2年間のシステム運営費用、ユーザー管理料としてさらに1,000,000円の計2,000,000円を2022年度~2023年度にかけて支出する計画である。
|