研究課題/領域番号 |
20K10700
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
平岡 玲子 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (00514283)
|
研究分担者 |
山田 千春 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (00510869)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 看護学生 / 静脈血採血 / 技術習得支援 / 超音波エコー |
研究成果の概要 |
「静脈血採血(以下、採血)」技術習得において、学生への介入方法の違いによる学習効果を検証した。介入方法は<教員支援>、<器機(超音波エコー)支援>の2群とし、<支援なし>の対象群の3群間で、採血技術の手技「達成度」を比較検討した。「達成度」は「5:できた~1:全くできなかった」の5段階評価で対象者に自己評価を行ってもらい、統計的検定を行った。対象者45名(3年生42名、4年生4名)の調査結果、看護学生が困難と感じる【血管の選定】や【穿刺】の手技では、「支援なし」群と「器機支援」群の間で有意差がみられ、「器機(超音波エコー)使用」による血管可視化が「達成度」に影響していることが明らかとなった。
|
自由記述の分野 |
基礎看護学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技術教育に関する先行研究では、1つの介入方法の学習効果について検証されたものが多く、同じ視点で異なる介入方法の効果を比較検証したものは少ない。 採血技術の技術習得で、超音波エコーを用いた<器機使用>の介入と、<教員支援>による声掛けや見守りの介入の効果を比較検証した結果、学生が最も困難を感じる手技に関しては<器機支援>による介入が手技達成度について効果があることが明らかになった。採血は身体に直接穿刺を行う技術であり、神経損傷などの障害を招くこともある。そのため基礎教育機関で十分な技術教育を行う必要があり、今回の検証結果によって、多くの教育機関で器機を用いた効果的な学習を検討することができる。
|