研究課題/領域番号 |
20K10707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岡 美智代 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
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研究分担者 |
高橋 さつき 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (50412987)
松本 光寛 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (00881559)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 聞き書き / フィージビリティ / 慢性腎臓病 / プロトコール / 再帰的テーマティック分析 |
研究成果の概要 |
【研究1】目的:慢性腎臓病(CKD)患者に対して聞き書きを実施しその影響を明らかにすること。聞き書きとは、看護師が患者の自分史を作成して冊子やカードをお渡しする介入である。方法:聞き書きを受けた28名の語りを再帰的テーマティック分析により分析した。結果:聞き書きの影響は「生きる勇気がわいた」などであった。【研究2】目的:看護師が実践した聞き書きにおけるフィージビリティについて明らかにすること。方法:聞き書き経験のある看護師10名にインタビューを行った。結果:実践に適した組織づくりが必要であることなどが明らかになった。 また、聞き書きで得られた患者の語りから、8つの事象も明らかになった。
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自由記述の分野 |
慢性看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CKD患者に対する聞き書きは、患者の生きる力を高めることや他者へのメッセージ性など、聞くこととは異なる影響があった。そのため、聞き書きはCKD患者の精神的支援に効果的だと言える。また、臨床で聞き書きを推進するためには、冊子型ではなく短時間で行えるカード型聞き書きの推奨や、聞き書き看護チームの組織化などの工夫が必要である。本研究を機に聞き書き看護チームを組織化した病院もあるため、それらの施設と共に、聞き書きを効果的に進める方法を検討していきたい。聞き書き紹介のwebsite(https://oka.dept.health.gunma-u.ac.jp/?page_id=14)も開設した。
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