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2020 年度 実施状況報告書

C型肝炎ウイルス排除後患者のセデンタリーライフスタイルと肝がん発症との関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K10713
研究機関宮崎大学

研究代表者

金岡 麻希  宮崎大学, 医学部, 准教授 (50507796)

研究分担者 永田 賢治  宮崎大学, 医学部, 准教授 (00372798)
木下 由美子  宮崎大学, 医学部, 教授 (30432925)
柳田 俊彦  宮崎大学, 医学部, 教授 (60295227)
中尾 久子  九州大学, 医学研究院, 教授 (80164127)
藤田 君支  九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性C型肝炎 / 身体活動量 / サルコペニア / ライフスタイル / 肝細胞がん
研究実績の概要

本研究の目的は、C型肝炎ウイルスにより肝炎を発症した患者の、DAA(Direct Acting Antivirals;直接作用型抗ウィルス剤)治療前後における倦怠感と日常生活の身体活動量の変化を明らかにすることである。さらにDAA治療によりHCV排除が成功した患者の身体活動量とサルコペニアおよび肝がん発症との関連を検討する予定である。
アジアはC型肝炎ウイルス(HCV)が多い地域であり、わが国も推定150~200万人の感染者がおり、うち約50万人が治療を受けている。従来、HCV治療にはインターフェロンが用いられてきたが、近年その治療はDAAへ移行し、95%と大多数の患者がHCVの排除に成功する時代となった。しかし一旦治癒しても、治療後2.3~8.8%が肝がんを発症するという課題もあり、HCV排除後も医師と共同した外来での継続観察および肝がん予防に向けた新たな看護支援の確立が求められている。
DAA治療によってHCV排除が成功した患者がサルコペニア予防を視野に、ライフスタイルを改善し、適切な身体活動量の確保に努めることで、最終的には肝がん発症予防へとつながる可能性もある。しかしかつて肝疾患患者に対しては、安静がうたわれてきた歴史的背景があり、DAA治療後患者自身も身体活動量を意識せず生活しており、実際のライフスタイルや日常生活における身体活動量には改善の余地があるかもしれない。身体活動量とサルコペニアおよび肝がん発症との関連を明らかにすることで、将来のエビデンスに基づいた看護支援の構築につながることが期待できる。
なお、初年度は新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり対象施設の患者数の減少があった。そのため、今後は複数の施設で調査を行う予定でありその準備段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染対策のため、対象施設での患者数の減少に対応し、協力施設を増やすことを検討中である。

今後の研究の推進方策

協力施設への依頼、決定後に倫理委員会申請を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、対象者への研究依頼に着手できない状況であった。そのため、追加の活動量計の購入も見合わせており、初年度予定であった予算を、2年度目に移行している。

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公開日: 2021-12-27  

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