研究課題/領域番号 |
20K10728
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岐阜大学 (2023) 宝塚大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
中川 ひろみ 岐阜大学, 医学部, 教授 (30437131)
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研究分担者 |
田中 喜代次 筑波大学, 体育系, 名誉教授 (50163514)
笹井 浩行 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (60733681)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大腸がん / 排便機能障害 / 食習慣 / 運動習慣 / 身体活動量 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、大腸がんと共に生きる人を対象に排便機能障害の緩和を目指す運動と食事による複合介入プログラムを試作・開発し、その実行可能性、安全性、予備的な有効性を検証することである。3施設の外来に通院する211名の術後の成人患者を対象に、質問紙調査法による運動習慣と食習慣、Quality of Life(QoL)調査を実施した。身体活動については、世界標準化身体活動質問票と活動量計を用いて調査した。予備調査の結果、運動と排便機能障害は関連がなかったが、週150分以上の身体活動と週30分以上の余暇時間の身体活動は身体機能とQoLの改善が期待できる。週4回以上の食物繊維の摂取は頻便と関連していた。
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自由記述の分野 |
がん看護
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、米国臨床腫瘍学会が推奨する週150分以上の運動実践を遵守している対象者は、僅か36%であることがわかった。運動と排便機能障害との関連はなかったが、週150分以上の身体活動や週30分以上の余暇時間の身体活動は、対象者の身体機能とQoLを改善した。また、食習慣を改善することにより、排便機能障害を緩和することが期待できる。これらから、排便機能障害を緩和することを目的とした運動と食事への介入を組み合わせた複合プログラムの開発は、大腸がんと共に生きる人のQoLの維持・向上に寄与すると考えられ、社会的な意義がある。
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