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2022 年度 実施状況報告書

医療観察法通院処遇対象者への訪問看護における看護実践指針の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10735
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

奥田 淳  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382320)

研究分担者 飯田 順三  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50159555) [辞退]
升田 茂章  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80453223)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード医療観察法 / 通院処遇 / 訪問看護 / 看護実践
研究実績の概要

本研究は研究者の先行研究である医療観察法通院処遇対象者の訪問看護における困難に対して、その困難を解消するための看護実践指針を作成することを目的とした研究である。
研究の第1段階で訪問看護における困難を解消するための看護実践上の工夫を質的研究により明らかにした。「対象者の観察や評価の課題」、「再他害行為防止支援の課題」、「社会復帰支援の課題」、「処遇制度に基づいた支援提供における課題」の5つカテゴリーの困難に対して、42項目の看護実践上の工夫を明らかになった。そして、研究の第2段階として、これらの看護実践上の工夫を看護実践指針として活用できるようにするために、デルファイ法を用いて検証した。結果、41項目がコンセンサスを得ることができ、新たな追加項目として1項目がコンセンサスを得ることができた。1項目はコンセンサスを得ることができなかったため、削除となった。この研究成果を学術誌に論文として公表した。また、デルファイ法により得られた研究成果は、看護実践指針としての基礎資料となり、今後看護実践指針として作成をしていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の第2段階で医療観察法訪問看護における管理上の困難に対して、訪問看護施設の管理者を対象にどのような管理上の工夫を行っているかを調査する予定であった。しかし、医療観察法対象者を受け入れている訪問看護施設が少ないうえに、管理者に研究対象者が限定されているため、研究対象者を見つけることが困難な状況が続き、進捗が遅れたと判断した。

今後の研究の推進方策

コンセンサスを得ることができた看護実践上の工夫は、看護実践指針として活用できるように、困難事例や実践する上での注意点などを示して指針を作成することが今後の予定であ る。また、研究者の先行研究である医療観察法通院処遇対象者の訪問看護における困難において、管理上の困難に対する工夫について、現在、データ収集をしているところである。引き続きデータ収集と分析を行い、論文を作成し、学術誌に投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初は研究対象者を見つけ、インタビューを実施していく予定であったが、研究対象者が予定通りに確保できなかったことから研究の遅れが生じた。この助成金は、予定通り研究対象者への研究協力に対する謝礼やインタビューデータの逐語録作成のための費用として使用していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Strategies Employed by Forensic Community Mental Health Nurses to Resolve Difficulties in Supporting Offenders With Mental Disorders Under the Medical Treatment and Supervision Act in Japan.2022

    • 著者名/発表者名
      Jun Okuda , Yoshimi Endo
    • 雑誌名

      Journal of forensic nursing

      巻: 18(2) ページ: 99-105

    • DOI

      10.1097/JFN.00000000000

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 医療観察法の通院処遇対象者への訪問看護師の看護実践内容 ―デルファイ法による看護実践項目の検討―2022

    • 著者名/発表者名
      奥田 淳, 遠藤 淑美
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 42 ページ: 401-411

    • DOI

      10.5630/jans.42.401

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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