研究課題/領域番号 |
20K10739
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
藤本 桂子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (80709238)
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研究分担者 |
橋本 晴美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (20404923)
神田 清子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (40134291)
砂賀 道子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50389748)
小沼 美加 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (80843086)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 乳がん / 母親 / 思春期 / 子ども / 体験 |
研究実績の概要 |
近年,乳がんの罹患率は著しく増加し,多くの患者が子育てをしながら治療を受けてい る.しかし,乳がんの母親が子どもと共に乳がんを乗り越えるための支援を具体化したプ ログラムは開発されておらず,支援の質の均一化がなされていない現状がある.そこで, 本研究は,子どもの発達段階に合わせた「親子で乗り越える乳がんプログラム」を開発し,患者と子どもへの効果を評価することを目的とする. 当該年度は「親子で乗り越える乳がんプログラム」に必要な要素の抽出として、先行研究から乳がん患者と小学生および思春期の子どもの体験について明らかにした。研究成果については国内学会での発表済みで、今後、海外雑誌への投稿準備中である。「親子で乗り越える乳がんプログラム」原案の作成と臨床適合性の確認については、今後の課題である。 子どもの発達段階に合わせた「親子で乗り越える乳がんプログラム」を開発し,患者と子どもへの効果を評価することを目的とした本研究は独創性が高く,オープンなコミュニケーションをとりながら親子で乳がんを乗り越えるための支援の質の均一化に寄与できると考える.また,本研究は母親役割を持つがん患者が安心して治療を受けるための支援の重要な部分を担い,得られる結果は,今後,再発・転移乳がん患者や遺伝性乳がん患者である母親と子どもへの看護支援を見出す手掛かりになるためと考える.さらには乳がん以外のがんを患う患者に対する支援や,子ども以外の家族員,社会生活における重要他者とのコミュニケーションへの支援の一助となることも有用であると考える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染拡大により教育業務が増大化したこと、また自身の体調不良により研究計画より遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の変更はなく、今後も引き続き、研究補助者およびスーパーバイザーの協力を得ながら研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大により、研究成果の発表および情報収集のための学術集会への参加がオンラインでの参加となったため、国内および国外への旅費・宿泊費の支出がなかった。 次年度使用額の使用計画は、研究補助者への謝金およびWindows11に対応できる研究用パソコンの購入等に使用予定である。
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