研究課題/領域番号 |
20K10743
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研究機関 | 清泉女学院大学 |
研究代表者 |
渡邉 たつよ 清泉女学院大学, 看護学部, 講師 (80845652)
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研究分担者 |
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
北村 千章 清泉女学院大学, 看護学部, 准教授 (20643795)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 病いと共に生きる / 対処行動 / その人らしさ |
研究実績の概要 |
潰瘍性大腸炎患者が病いと共にその人らしく生きるための対処行動について、10人にインタビューした結果を内容分析し、以下のことを明らかにした。潰瘍性大腸炎患者の病いと共に生きるための対処行動として、13の概念が形成された。潰瘍性大腸炎患者は、病いと共に生きるために、積極的に情報収集し、病状分析しながら治療に励み、日常生活では、家族に支えてもらいながら、体調が悪い時は休み、食事に気をつけ、便が漏れないように工夫していた。情緒面では、必ず治ると信じ、ストレスを貯め込まないよう発散し、自分で自分を励ましていた。経済面では、働き続けられる努力をし、社会資源を活用しながら生活をやり繰りしていた。これらの対処行動を行いつつ、病いと共に生きる生活を再構築していた。これらのことから、患者は、寛解期は外来通院のみで自ら対処行動を行っているため、患者の持つ力を活かして生活できるよう、研修会や情報を活用した自ら行える患者教育プログラムの必要性が示唆された。この結果を受けて、教育プログラムについて検討しているところである。 現在、関連学会での発表に投稿中であり、同時に論文を作成している。論文は、関連学会へ投稿予定である。 また、潰瘍性大腸胃炎患者に関する研究動向について明らかにされていなかったことから、国内外の潰瘍性大腸炎患者に関する研究の動向について並行してとりかかっている。今後、論文としてまとめ、関連学会へ投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍にあり、調査の依頼およびインタビューに困難をきたした。また、業務上、医療施設での実習指導があり、自由に行動できず、共同研究者との打ち合わせにも困難をきたした。
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今後の研究の推進方策 |
潰瘍性大腸炎患者の病いと共に生きるための対処行動について、論文のまとめを行い、今年度中に関連学会で発表できるように進めていく予定である。 また、潰瘍性大腸炎患者の国内外の研究の動向についても結果分析、論文のまとめを行い、関連学会で発表できるよう進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍にあり、研究者間同士の打ち合わせをオンラインで行ったこと、関連学会への参加を開催地に行かずにWeb参加をしたことにより、交通費がかからなかった。また、研究進行に遅れがあり、調査費用がかからなかった。 次年度は、研究を進め、調査費用として経費を使用していく予定である。また、コロナが落ち着いてきたことから、研究者間同士の打ち合わせや関連学会への参加を行う予定である。
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