研究課題/領域番号 |
20K10744
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
加藤 亜妃子 金城学院大学, 看護学部, 准教授 (30553234)
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研究分担者 |
山本 純子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (50413422)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 終末期ケア / 家族ケア / 非がん高齢者 / ストレス・コーピング |
研究実績の概要 |
終末期にある非がん(例えば、心不全や呼吸器疾患など)の高齢患者の家族は、患者とともに療養生活を送る中で、身体的・精神的疲労、介護負担の増大、自身の健康問題への不安、患者の意思決定に関わることの負担感など、様々なストレスを体験している。非がん患者の場合、長期的な経過をたどることが多いため、家族にとってこれらのストレスはより深刻な問題となる。しかし、家族に対するケアについては確立されていない。終末期にある非がんの高齢患者の家族が、患者とともにエンドオブライフを過ごすなかで生じるストレスに対処し、よりよく生きることができるよう支援することは喫緊の課題である。 そこで本研究は、1)一般病棟に入院している終末期にある非がんの高齢患者の家族のストレス・コーピングの特徴を明らかにする。2)専門看護師やベテラン看護師による終末期にある非がんの高齢患者の家族のストレス・コーピングを促すケアの実際について明らかにする。3)1)・2)の結果をもとに、終末期にある非がん高齢患者の家族のストレス・コーピングを促すケアプログラムを開発し有効性を検証する。 2023年度は、第1段階の研究を実施する予定で、研究協力が得られる施設を探しているが、対象者の確保が難しい状況が続いており、計画通りに進んでいない。対象者を確保する方法について、施設に相談をしながら進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの対応に変更があり対象となりうる家族の面会制限が緩やかにはなったが、面会制限が続いている施設が多く、対象者の確保が難しいため研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの状況が落ち着いてきているが、家族の面会制限がある施設が多いため、病院のみではなく訪問看護ステーションなどを含めて、対象者を確保できるようにする。また、病院の家族の面会時間が制限されており対面でのインタビューが難しいため、オンライン等でのインタビューを行う方法を取り入れて進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究を予定通りに進めることができず、研究費を使用する必要がなかった。当初の計画より遅れているため、今年度実施していく予定である。研究方法の変更も検討しながら、早めに進めていけるように努める。
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