研究課題/領域番号 |
20K10750
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
中信 利恵子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40341242)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | がん看護 / 災害への備え / がん患者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、通院治療を継続し在宅療養を行うがん患者、およびがん看護に携わる看護師のこれまでの災害への備えと対応の現状を明らかにし、災害時における通院治療を行うがん患者に必要な備えと、がん看護における災害時の支援体制の構築について示唆を得ることである。通院治療を行うがん患者およびがん看護に携わる看護師の両者の視点から明らかにすることで、多面的な分析に繋がる。 今年度は、第1段階の文献検討および調査内容の洗練化を行い、第2段階のデータ収集を実施する予定としていたが、文献検討および調査内容の検討の途中にあり、データ収集は未実施の状況である。 今後、第2段階のデータ収集実施に向けて、調査内容の検討を進めて、がん患者を対象とした調査を行っていく。研究計画の第2段階のデータ収集については、令和4年度にがん患者への面接調査、質問紙調査の実施とし、令和5年度にがん看護に携わる専門看護師・認定看護師への調査の実施として推進していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度に引き続き、COVID-19の対応および職場のマンパワー不足によって、教育にかかるエフォートの比率が高くなったことが理由として挙げられる。また、研究実施のための研究協力者あるいは調査補助者の確保が難しく、研究の遂行を促進させることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の第2段階のデータ収集については、令和4年度にがん患者への面接調査、質問紙調査の実施とし、令和5年度にがん看護に携わる専門看護師・認定看護師への調査に変更する。COVID-19の影響は引き続き予測されるが、協力してもらえる施設を探して調査を進めていく。令和5~6年度は、データ分析結果の統合と考察を予定し、当初から分析期間には余裕を持たせた計画としているため、計画通りで進める。 研究の遂行にあたり、調査補助が行える協力者を確保し協力を得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究に関する情報収集、学会参加のための学術集会参加のための旅費、実践家の意見聴取、データ収集のための交通費等を計上していた。しかし、COVID-19の影響で、学術集会がWeb開催となったり感染状況の悪化などから、職場の状況により、現地参加が難しい状況が生じたため、交通費などの使用に繋がらなかった。また、研究遂行上、データ収集にまで至らなかったため、データ収集にかかる費用の使用に至っていない。次年度は、データ収集のための旅費、また質問紙については郵送にかかる費用等に使用する。
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