研究課題/領域番号 |
20K10751
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
佐原 玉恵 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (50335824)
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研究分担者 |
東 敬次郎 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (20192958)
谷 洋江 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (60253233)
板東 恭子 徳島文理大学, 保健福祉学部, 助教 (50869708) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 妊娠糖尿病 / 妊娠糖尿病既往女性 / 血糖検査 / 体重コントロール / 受診行動 / 子育て期 |
研究実績の概要 |
今年度は妊娠糖尿病既往の女性へのインタビュー調査を実施し、受診行動促進のためのプログラム案を作成をする予定であったが、新型コロナ感染拡大のため研究参加者のリクルートができなかった。データ数は少ないが現時点のデータを途中経過として、令和5年度の日本看護科学学会学術集会にて発表予定である。今年度はデータを増やしプログラムの試案を作成する予定である。 【目的】GDM既往女性の受診行動を促進する要因を質的に明らかにすることである。 【方法】調査対象者は、A市の乳児健診を受診した母親のうちGDM既往があり調査協力に同意したもの。調査方法は半構造的面接、質的記述的に分析した。【結果】研究参加者は2名。B氏は30代で、第2子妊娠中にGDMと診断され、産科で糖尿病の管理が行われていた。C氏は40代で、第2子の妊娠中にGDMと診断され内科での管理が行われていた。GDMの診断時は“まさか自分がなるとは思っていなかった”であり療養管理に関してB氏は、「散歩をしたり炭水化物を減らしたりした、1日4,5回の自己血糖測定をする」と行動変容がみられ、“血糖測定を続けることで目安がわかるようになる”と認識していた。一方C氏は仕事を継続していたため“実現困難な食事方法”と認識していた。また「検査結果が産科からすぐに内科に伝わらず1か月後に知る」ことや、「2つの病院を通院しなければならない」ことから、“糖尿病の治療の遅れに焦る気持ち”がみられた。共通するテーマは「子どもの健康が不安」「将来の糖尿病への移行が不安」があった。両者とも「産後血糖が正常になったので受診していない」と述べた。“日常の受診困難”として“子どもの預け先に困る”があげられ、「子どもの預け先を探すより自分の受診を諦める」状況であった。受診を促進するものとして「託児があれば受診できる」「リマインダーがあれば受診のきっかけになる」があげられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染拡大のため施設への立ち入りができなくなり、インタビュー調査の研究協力者のリクルートができなかった。研究協力者数を10名程度想定していたが2名となり今年度は打ち切りとなった。次年度研究協力者を募り研究を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査の研究協力者のリクルートを再開する。国の方針が変わったとはいえ施設では依然と制限がある可能性もあるので、インタビューが進まなかった場合は文献検討で明らかになっている概念も使用し、フォローアッププログラム試案を作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は新型コロナ感染拡大のため調査が予定通りに進まず、研究のまとめができなかった。主に、国外、国内の学会発表や発表するための旅費、論文投稿に必要な投稿料や翻訳に関する費用など使用できなかったため次年度使用額が生じた。次年度は研究を進め、インタビューがwebになる可能性も高いので、オンライン対応に使用する電子機器の購入。国内外の学会発表、投稿をすることで学会参加費、旅費、投稿料、翻訳料として使用する予定である。
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