研究課題/領域番号 |
20K10757
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
国府 浩子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70279355)
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研究分担者 |
柊中 智恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (60274726)
樋口 有紀 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (90741637)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 乳がん / ホルモン療法 / がん患者 / 生活マネジメント |
研究実績の概要 |
内分泌療法中の閉経前乳がん患者が、副作用としての更年期症状に伴い日常生活行動上の支障をどの程度捉えているか、また日常生活行動の支障感に影響を及ぼす要因との関係性を明らかにすることを目的とした質問紙調査において有効回答が得られた110名を対象に日常生活行動の支障感に影響を及ぼす要因との関係性について分析を行った。日常生活行動の支障感と更年期症状、病気の不確かさ、自己効力感は0.5以上(p〈0.01)の相関関係が示された。また、認知機能評価の下位領域である「自覚的認知能力」の平均得点2点未満の患者において、3点以上の患者と比較して日常生活行動の支障感が有意に強い傾向が示された。自身の認知能力を低くとらえている方(自覚的認知能力の平均得点2点未満)が認知機能障害の程度を重くとらえ、自身のQOLが低下していると捉えていた。自身の認知能力を低くとらえている方は、心身の更年期症状の程度も強く、日常生活行動の支障感を強く感じ、病気の不確かさを強く感じ、自己効力感が低い傾向であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染拡大に伴い、調査を中断・延期していたため1年の遅れがある。日常生活行動の支障感に関する質問紙調査の分析を進めたが、まだ、重回帰分析・パス解析の途中である。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの分析結果より、重回帰分析・パス解析をすすめ、日常生活行動の支障感への影響要因を明らかにしていく。また、生活マネジメントプログラム作成に向けて、食事や身体活動に関する認識、日常生活における具体的な生活上の工夫について面接調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査に遅れが出ており面接調査を延期しているため、面接調査の旅費・テープ起こし及びデータ整理のために使用予定だった業者委託・アルバイト代の支出がない。面接調査の業務委託費・アルバイト代、英文チェックおよび論文投稿費用にあてる予定である。
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