研究成果の概要 |
本研究は,平均飲酒量(純アルコール量)男性40g,女性20g以上の20-30歳の大学生と教職員を対象に,アルコール代謝酵素(ALDH2,ADH1B)の遺伝子型の組合せ5タイプの情報を加えた簡易介入の効果を,非盲検ランダム化比較試験で検討した.参加者196名(介入群100名,対照群96名,辞退4名)で,介入群は遺伝子検査の結果が本人に郵送され,検査結果と飲酒記録を基に対面またはオンラインの介入を実施した.介入の有効性は,平均飲酒量とスクリーニングテストのAUDIT-Cスコアが6ヵ月後まで有意に減少し,無関心期から関心期と実行期に移行した参加者の比率が,介入群で有意に増加したことから確認された.
|