研究課題/領域番号 |
20K10783
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
玉木 朋子 三重大学, 医学系研究科, 講師 (60755768)
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研究分担者 |
辻川 真弓 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40249355)
横井 弓枝 天理医療大学, 医療学部, 助教 (40740428)
藤井 誠 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教 (10803760)
黒澤 杏里 (犬丸杏里) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60594413)
大野 ゆう子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60183026)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 終末期ケア / シミュレーション教育 / 看護教育 |
研究実績の概要 |
本研究は開発したEnd of life (EOL)ケアシミュレーション教育の集合教育としての可能性を検証することを目的とした。これまでのプログラムは5人程度を1グループとして実施する少人数プログラムであったため、本研究では集合教育としての可能性を検証することを目的としている。 令和2年度は所属大学の倫理審査への登録を完了した。これまでの少人数型EOLケアシミュレーションシナリオを、多人数型のシミュレーションに発展させるにあたり、タイムラインや実施方法について研究者間で議論をおこない検討した。多人数が実際に集合して、対面で受けるEOLケアシミュレーション教育プログラムと、オンラインを活用して多人数型とするプログラムの双方について検討していくこととなった。また、シナリオの改変にあたり、シミュレーション教育の専門家からヒアリングを受けてブラッシュアップしていく方向性となった。また、本年度はこれまでの複数施設での検証から、教育環境が違う対象であってもEOLケアシミュレーション教育に参加することで一定の体験・効果が得られることを成果発表することができた。これらの成果報告に取り組みながら今後のプログラム開発において大きな示唆を得ることができた。実績としては、2021年度はCOVID-19の感染拡大のため、それぞれの研究者の所属機関の行動指針に従う必要があったため、対面で研究者同士のワークをする機会をもつことや、パイロットスタディーを行なうことなど実働的な活動はほとんどできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の感染拡大にあたり、各所属期間の行動規範で出張が制限された。そのため、研究者間の対面ワークが1度も行えず、オンラインでの班会議のみでリサーチデザインの検討等を実施することになり、プログラムの開発に時間を要した。 2020年度は、大学の講義や演習がすべてオンライン対応となったため、学生に対する調査やパイロットを行なうことができなかった。また、研究代表者が大学でCOVID-19の感染対策の役割を担っていたため、その対策や作業に尽力する必要があった。上記の理由で研究活動に十分な時間をとれず、開発を完了することができなかったため、「遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
2021年4月~5月にかけてプログラムの開発を完了する予定である。4月からは対象の大学の対面講義が開始したので、感染対策を考慮し、学生への調査・パイロットスタディーをおこなう予定である。パイロットスタディーの結果は2021年度の学会で報告する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者同士の共同ワークを行いながら開発を進めていく予定だったので、旅費の確保を行っていたが、COVID-19の感染拡大に伴い、出張が制限された。また、学会もオンラインでの開催が多かったことや、所属施設の移動制限が生じていたことから旅費の執行が予算通りにできていない。よって次年度の使用額が生じた。ハイブリッド方式での研究者間でのワークの実施や、そのための環境整備、感染対策を十分に考慮した学会への参加をおこない、予算を執行していく予定である。
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